rules · Class 10 · 約41分
β版 ― Lore Guide Institute の Localization 担当として作った日本語訳で、Institute 側の確認を経た正式版ではありません。原文と食い違うところがあれば、原典(英語)が正です。
ルール クラス10 上級ルール演習III 選択、特性の変更、持続期間
原典: Lore Guide Institute, Rules Class 10 “Advanced Rules Lab III: Choices, Modifiers, and Durations” https://institute.lorcanajudges.com/learn/rules-10-advanced-interactions/ この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。 所要時間の目安: 約41分 / 小テスト14問
対象: 複数の能力が一度に絡む呼び出しに進む準備ができたロアガイド。先に ルール クラス03・04・09 を読むことを勧めます。このクラスは、そこで扱ったバッグ、キーワード能力、ダメージと置換効果の上に積み上げます。
このクラスで身につくこと
- 全部は実行できない効果と、別の効果に妨げられた効果を解決できる
- 効果が求める選択をその解決中に行い、それぞれが適正かを確かめ、適正でない選択を直せる
- いくつかの部分からなる効果を解決できる(「することで」「そうしたなら」「か」、そしてコストを伴う「してもよい」を含む)
- 複数の変更がかかった特性を計算できる(負の値や、一定の値より下げられない場合を含む)
- 持続期間を表す語から効果がどれだけ続くかを判断し、カードが移動したり場を離れたりしたあとも適用されるかを判断できる
- 他のカードの下にあるカードに何が起きるかを説明し、あるカードが効果の指定する名前に一致するかを判断できる
- 同じ置換効果が2つあるとき、そしてプレイヤーがループを提示したときに裁定できる
この前に読むことを勧めるクラス: バッグ ―― 誘発能力はどう解決するか / キーワード能力 / 上級ルール演習II ダメージ、チャレンジ、置換効果
たいていの裁定は、1枚のカードと、そこに当てはまるルールで片がつきます。ところが競技レベルの卓で難しくなる呼び出しには、いくつもの能力と効果が同時に関わるものがあります ―― 最後まで実行できないアクション、別のカードが「できない」と言っていることをプレイヤーに許す能力、3つの別々の効果で攻撃力が変わってしまったキャラクター。答えはカードの上には書かれていません。総合ルールには、こうした場面のためにすべてのカードに当てはまる一般ルールが用意されています。このクラスは、それをひとつずつ見ていきます。
ルールごとに、それが働いているカードを1枚添えてあります。例の多くは総合ルール自身のものです。残りは個別のカードについての公式の説明によるもので、各カードのページの「ノート」に言い直したうえで、ここから引用しています。
01 効果を全部は実行できないとき
効果の言うことの一部しか実行できないことがあります。デッキの残りが、効果が見る枚数より少ない。効果が求める数のキャラクターがいない。**そういうときは、できる限りのことを実行します。総合ルールはこれを「できるだけルール」**と呼びます。〔1〕
要となるルール: 効果がプレイヤーに何かをするよう指示した場合、そのプレイヤーは、その一部が実行できなくても、可能なかぎりのことを実行する。これを「できるだけルール」と呼ぶ。〔1〕
総合ルールの例は《リフレクション》です。「あなたのデッキの上からカードを3枚見る。それらを好きな順番でデッキの一番上に置く。」という歌ですが、デッキが2枚しか残っていないプレイヤーがこれをプレイしたら、**その2枚を見て、好きな順番でデッキの一番上に置きます。**そこにあるカードで、歌は通常どおり解決します。〔1〕
訳注: 日本語版のカードの名前欄は「REFLECTION」ですが、日本語版の総合ルールの本文は 《リフレクション》と書いています。この訳は総合ルールに合わせました(下の「名前で一致するか」の 節で触れる歌・カードの名前の扱いとあわせて読んでください)。
能力やアクションの1文ごとに、同じことが当てはまります。カードの能力と効果が解決し始めたら、プレイヤーは書かれている順にそれをたどり、前の文が実行できなかったとしても、各文はできる限り解決します。〔2,3〕《本を読みたまえ》は「あなたのデッキの上からカードを2枚見る。そのうち1枚を手札に、もう1枚をデッキの一番下に置く。」です。デッキが1枚しか残っていなければ、プレイヤーはその1枚を見て手札に加えます。2枚目が無いので、デッキの一番下には何も置かれません。〔4〕
このルールには2つの限界があります。ひとつはコストです。コストは全額支払わなければならず、コストの全部を支払えないカードはプレイできません。〔5〕「できるだけルール」はコストには決して当てはまらないので、コストの一部払いはできません。〔4〕もうひとつは、効果の2つの部分を結び付けていて、1つ目を全部やり遂げたときにだけ2つ目が起きるカードです。こちらは「いくつかの部分からなる効果」の節で扱います。
02 一方が禁じ、もう一方が許すとき
ルール クラス01 では、総合ルールの黄金律のひとつ目 ――「カードの文章がゲームのルールと矛盾する場合、カードの文章が優先される」を紹介しました。〔6〕2つ目の黄金律は、2つの効果が食い違うときのものです。片方が何かを妨げ、もう片方がそれを許しているなら、妨げるほうが通ります。〔7〕
要となるルール: 効果が、何かが起こらないように妨げている場合、その効果は、その何かを起こそうとしているルールや他の効果より優先される。〔7〕
総合ルールの例は2枚のカードを使います。対戦相手の場に《ティアナ – 祝福のプリンセス》がいます。“努力が大事”は「このキャラクターがエグザートしていてあなたの手札が0枚である間、対戦相手はアクションをプレイできない。」です。アクティブ・プレイヤーが《ジーニー – パワー全開》でクエストします。“驚異の大宇宙パワー!”は「このキャラクターがクエストするたび、コスト5以下のアクション1枚をコストを支払わずにプレイしてもよい。」です。《ティアナ》がエグザートしていて、そのプレイヤーの手札が0枚であるかぎり、アクティブ・プレイヤーはそのアクションをプレイできません。《ジーニー》の能力はプレイを許し、《ティアナ》の能力はそれを妨げているので、プレイは起きません。〔7〕
《ティアナ》のような能力を裁定するときは、それが何を妨げているのかを正確に読んでください。妨げているのはそれだけで、それ以上ではありません。《エルサ – 冬の精霊》の“瞬間凍結”は「このキャラクターをプレイしたとき、キャラクターを2体まで選び、エグザートする。それらのキャラクターはそれらのプレイヤーの次のターンの始めにレディしない。」です。対象になったキャラクターは、そのプレイヤーの次のレディステップ(普通ならそのプレイヤーのカードが全部レディする場面)をエグザートのまま通過します。〔8〕しかし**“瞬間凍結”は、それ以外の方法でレディすることまでは止めていません。**《そそっかしいそそのかし》は「キャラクター1体を選び、レディする。そのキャラクターはこのターン、クエストできない。」です。そのプレイヤーがそのターンのうちにこれを使えば、そのキャラクターは普通にレディします。〔9〕
03 効果のためにカードを選ぶ
多くの効果はプレイヤーに選択を求めます ――「キャラクター1体を選び」「あなたのアイテム1つを選び」。そうした選択はすべて、効果を解決している最中に行います。〔10〕誘発能力なら、誘発したときではなくバッグから解決するときに選ぶということです。つまりその時点で場にあるカードの中から選びます。
要となるルール: 効果におけるすべての選択は、その効果を解決している間に行う。〔11〕
選べるものを変える言い回しが2種類あります。**「まで」は上限を定めます。**プレイヤーは0からその数までの任意の数を選べますが、同じカードを2回選ぶことはできません。〔11〕《Painting the Roses Red》は「キャラクターを2体まで選び、このターン、それぞれを-1{S}する。カードを1枚引く。」です。プレイヤーは別々の2体に与えても、1体だけでも、1体も選ばなくてもよく、**どちらにしてもカードは引きます。**同じキャラクターに-1{S}を2回与えることはできません。〔12〕
訳注: このカードの名前欄は英題の「Painting the Roses Red」のままですが、日本語版の総合ルールは 《バラの花を赤く塗ろうよ》と書いています。どちらで呼んでも同じカードを指します(この節のあとの 「名前で一致するか」を参照)。
効果の中に「選ぶ」が複数回出てくる場合は、それぞれが別々の選択で、同じカードを両方に選べます。〔11〕《女王 – 支配者のオーラ》の“この世で最高に美しい女は?”は「このキャラクターがクエストするたび、対戦相手のキャラクター1体を選び、このターン-4{S}し、キャラクター1体を選び、このターン+4{S}する。」です。「選び」が2つあるので、**同じ対戦相手のキャラクターを両方に選べます。どちらかを飛ばすことはできません。**この能力は、それぞれについて選択を求めているからです。〔13〕
選択は適正でなければなりません。効果は「キャラクター1体」のような要件と、「攻撃力5以上の」のような制限を設けられます。すべての要件を満たし、どの制限にも反していないときにだけ、その選択は適正です。〔14,15〕他のカードが要件を足すこともあります。《ジョン・スミス – 不屈の守護者》の“全力で来い!”は「対戦相手はアクションや能力で可能ならこのキャラクターを選ぶ。」です。そのプレイヤーの対戦相手が「キャラクター1体を選び、3ダメージを与える」アクションをプレイしたなら、《ジョン・スミス》を選ばなければなりません。《ジョン・スミス》が2体いるなら、**対戦相手はどちらかを選べます。**片方を選べばそのカードの要件は満たされ、もう片方の要件はもう関係しません。〔16〕
**効果が求める選択は、任意ではありません。**効果が「してもよい」も「まで」も付けずに「選び」と書いているなら、**適正に選べるカードが1枚でもあるかぎり、プレイヤーは選ばなければなりません。**気が進まなくても、適正な選択肢が自分のキャラクターしかなくてもです。〔14〕《即興の護身》は「キャラクター1体を選び、このターン、+1{S}する。カードを1枚引く。」です。場に選べるキャラクターがいるなら、+1{S}を与えるキャラクターを1体選ばなければなりません。〔17〕このルールはプレイヤーの意表を突くことがあります。《風よ吹け》は「キャラクター1体を選び、2ダメージを与える。カードを1枚引く。」です。対戦相手のキャラクターが全員<魔除>を持っているなら、これをプレイしたプレイヤーは自分のキャラクターを選ばなければなりません。
適正でない選択をしてしまったら、その選択をした時点まですべての操作を巻き戻し、選び直します。〔18〕総合ルールの例では、プレイヤーが《風よ吹け》をプレイし、間違えて<魔除>を持つ対戦相手のキャラクターを選びます。<魔除>は対戦相手がそのキャラクターを選べないことを意味するので、この選択は適正ではありません。〔19〕プレイヤーは選び直しますが、**歌はプレイされたままです。**プレイすること自体は適正だったからです。巻き戻るのは選択だけです。〔18〕
**適正な選択肢がひとつも無いなら、効果のその部分は何もしません。**プレイヤーは残りの部分を、できる限り解決します。〔18〕《土壇場の奮闘》は「対戦相手のキャラクター1体を選び、エグザートする。その後あなたのキャラクター1体を選び、そのキャラクターはこのターン、<果敢>+2を得る。」です。**対戦相手のキャラクターが<魔除>を持つ1体しかいなくても、プレイできます。**選べる対戦相手のキャラクターがいないのでエグザートは起きず、自分の選んだキャラクターは<果敢>+2を得ます。〔20〕
先に考えてください。 プレイヤーが《Painting the Roses Red》(「キャラクターを2体まで選び、このターン、 それぞれを-1{S}する。カードを1枚引く。」)をプレイします。対戦相手の場にいる唯一のキャラクターは <魔除>を持ち、そのプレイヤー自身は2体のキャラクターを持っています。何ができて、カードは引けますか。
答え: 自分のキャラクター1体、2体、あるいは0体に-1{S}を与えられます。「まで」は0以上の任意の数を 許すからです。〔11〕<魔除>が対戦相手による選択を止めるので、相手のキャラクターは選べません。 **カードはどちらにしても引きます。**引くことは別の文で、選択に依存していないからです。
<魔除>が止めるのは対戦相手の選択だけで、そのカードのプレイヤー自身は自由に選べます(ルール クラス04 参照)。《トレメイン夫人 – 横柄な女王》の“ついに権力の座に”は「このキャラクターをプレイしたとき、各対戦相手は自分のキャラクター1体を選び、退場させる。」です。各対戦相手が自分のキャラクターを選ぶので、<魔除>を持つキャラクターがその1体になりうるのです。〔21〕
04 いくつかの部分からなる効果
効果の中には、2つの部分を結び付けて、2つ目が1つ目に依存するようにしたものがあります。総合ルールはこれを連続効果と呼びます。たいてい「[A]することで[B]」「[A]。そうしたなら、[B]」「[A]か[B]しなければならない」と書かれています。〔22〕
「[A]することで[B]」と「[A]。そうしたなら、[B]」では、1つ目が必須です。[A]を全部は実行できないなら、効果はそこで止まり、[B]は起きません。〔23〕総合ルールの例は「あなたのアイテム1つを選び、退場させることでキャラクター1体を選び、5ダメージを与える。」という効果です。退場させるアイテムを持たないプレイヤーは、ダメージを与えられません。[A]がインクの支払いを求めている場合、その支払いはコストであり、効果の解決中に支払います。〔22,23〕
要となるルール: 「[A]することで[B]」「[A]。そうしたなら、[B]」では、[A]を全部実行したときにだけ[B]が起きる。〔23〕
**《モアナ – モトゥヌイ生まれ》**が、「そうしたなら」という語がなぜ効いてくるかを示します。“直しましょ”は「このキャラクターがクエストするたび、あなたの他のエグザートしているプリンセス・キャラクターをレディしてもよい。そうしたなら、それらのキャラクターはこのターン、クエストできない。」です。**レディしたプレイヤーは、そのターンそれらでクエストできません。**しなかったプレイヤーは、**通常どおりクエストできます。**制限はレディしたときにだけ適用されるからです。古い文言で印刷されたカードも、この文章でプレイします。〔24,25〕
訳注: 日本語版のカードに印刷されている“直しましょ”は「このキャラクターがクエストするたび、 あなたの他のプリンセス・キャラクター全員をレディしてもよい。それらのキャラクターはこのターン、 クエストできない。」で、**「エグザートしている」も「そうしたなら」も入っていません。**これは原文が言う 古い文言にあたります。原文の方針に従えば、日本語版のカードも上の新しい文章でプレイすることに なります。要確認: タカラトミーが日本語で同じ更新を出しているかは未確認です。
「[A]か[B]しなければならない」では、プレイヤーが2つのうち1つを選びます。[A]ができないなら[B]をしなければならず、その逆も同じです。〔26〕《メグ – 魅惑の皮肉屋》の“妖しい取引”は「このキャラクターをプレイしたとき、『カードを1枚選んで捨てる』か『これを退場させる』をしなければならない。」です。手札に他のカードが無い状態でプレイしたら、捨てられないので《メグ》を退場させなければなりません。〔26〕
訳注: 日本語版のカードに印刷されている“妖しい取引”は「このキャラクターをプレイしたとき、 カードを1枚選んで捨てないかぎり、これを退場させる。」です。日本語版の総合ルール 6.1.5.2 は、 この能力を上に挙げた**「[A]か[B]しなければならない」の形に言い直して**例示しています。結果は同じです。
「してもよい」は、それが入っている文全体にかかります。プレイヤーが断れば、その文のどの部分も起きません。〔27〕「してもよい」にコストが付いていて、それを支払えない場合は、支払わないことを選んだものとして扱います。〔28〕《セリア・メイ – フレンドリーな受付嬢》の“モンスターズです、おつなぎします”は「このキャラクターをプレイしたとき、1{I}を支払うことであなたのキャラクター1体を選び、レディしてもよい。そのキャラクターはこのターン、クエストとチャレンジができない。」です。**1{I}を支払わなければ ―― 払えなくても、払わないことを選んでも ―― 何も起きません。**キャラクターは選ばれず、レディもされず、クエストやチャレンジを止められるキャラクターもいません。〔29〕
プレイヤーが[A]を全部実行したのに、盤面が何も変わらないこともあります。《野心と牙》は「あなたのキャラクター1体を選び、2ダメージを与えることで他のキャラクター1体を選び、2ダメージを与える。」です。そのプレイヤーが<耐久>+2を持つ自分の《シンデレラ – 剛胆なる姫君》を選んだとしましょう。耐久が2ダメージを0に減らしますが、0に減ったダメージも「与えた」ものとして扱われます(ルール クラス09 参照)。〔30〕プレイヤーは1つ目の部分を全部実行したので、もう1体の選ばれたキャラクターには2ダメージが与えられます。〔31〕
先に考えてください。 プレイヤーが《メグ – 魅惑の皮肉屋》をプレイします。“妖しい取引”は 「このキャラクターをプレイしたとき、『カードを1枚選んで捨てる』か『これを退場させる』をしなければ ならない。」です。手札に2枚あり、どちらも手放したくありません。代わりに《メグ》を退場させてよいですか。
答え: よいです。「[A]か[B]」ではどちらをするかをプレイヤーが選び、1つ目ができるからといって そちらを強いられることはありません。〔26〕どちらか一方が不可能なときに初めて、もう一方が 「しなければならない」ものになります。
「することで」も「そうしたなら」も無ければ、誘発能力の各文は互いに依存しません。それぞれが誘発条件に結び付いていて、独立に解決します。〔32〕《スカー – 凶悪な謀り屋》の“助けてくれる父親はもういないぞ”は「あなたのターンの間、このキャラクターがチャレンジ中に他のキャラクター1体を退場させるたび、これをレディしてもよい。これはこのターン、クエストできない。」です。2つの文はどちらも誘発条件だけに依存します。《スカー》がチャレンジで誰も退場させなければ能力はそもそも誘発せず、彼はそのターン普通にクエストできます。〔32〕あとの文が、前の文で選んだものを指すことはあります。“モンスターズです、おつなぎします”の「そのキャラクター」は1文目で選んだキャラクターのことで、だからこそ、誰も選ばれなかったときは何も制限されないのです。
05 特性変更能力を組み合わせる
特性変更能力は、キャラクターやロケーションの特性 ―― 攻撃力やロア値など ―― を変えます。バッグを通さずただちに適用され、定められた持続期間のあいだ、またはそれを生成したカードが場にあるかぎり、適用され続けます。〔33〕同じ特性に複数の特性変更能力がかかるとき、それらは順番に適用されるのではありません。すべてまとめて適用され、新しいものが増えるたびに、すでにあるものと合わせてまとめて適用されます。〔34〕
訳注: 英語の教材の modifier にあたる語を、日本語版の総合ルール 6.6 は**「特性変更能力」と 呼んでいます。「修整」「修正」ではありません。ただしダメージの計算**の文脈では、同じ総合ルールが 1.9.4.2 で「ダメージの修正」という語を使います(クラス09 参照)。2つは別の語なので混ぜないでください。
合計は0を下回ることがあります。総合ルールの例は攻撃力2の《ヘイヘイ – さんぽのニワトリ》です。ある効果が攻撃力+1を与えて3になります。そのターンの後で別の効果が-5を与え、-2になります。3つ目が+1を与え、-1になります。〔34〕
負の攻撃力は、2つのことを同時にやってのけます。負の攻撃力を持つキャラクターはチャレンジでダメージを与えず、その攻撃力を読むものはすべて0として数えます。ただし値そのものは負のままで、次の特性変更能力は0ではなく本当の値に足されます。〔35,36〕
要となるルール: 特性変更能力は順番なしにまとめて適用される。負の攻撃力やロア値は0として扱う。 ただし次の特性変更能力を適用するときは別である。〔34,35,37〕
総合ルールの例では、プレイヤーが2つ目の《マイクロボット》をプレイします。“画期的な技術”は「このアイテムをプレイしたとき、キャラクター1体を選び、このターン、あなたの場の《マイクロボット》という名前のアイテムと同じ数だけ-1{S}する。」です。攻撃力1の対戦相手のキャラクターを選ぶと、-2されて攻撃力-1になります。そのプレイヤーは《ヨウカイ – 科学的スーパーヴィラン》でクエストします。“技術的優位”は「このキャラクターがクエストするたび、対戦相手の0{S}のキャラクターと同じ数のカードを引く。」です。そのキャラクターは攻撃力0を持つものとして数えられるので、攻撃力はまだ-1なのに、そのぶんカードを1枚引きます。〔35〕
負のロア値も同じように働きます。《フリン・ライダー – オレの最大のファンであるオレ》はロア値4と“極めつけのビッグなお宝”「このキャラクターは対戦相手全員の手札にあるカードと同じ数だけ-1{L}される。」を持ちます。対戦相手の手札が5枚なら、彼のロア値は**-1です。クエストしてもロア値0として扱われ、そのプレイヤーはロアを得ません**が、ロア値は-1のままで、その手札の枚数が変わるまで変わりません。〔37〕
攻撃力を合計する効果も、同じ値を使います。《レヴィアタン – アトランティスの守護怪獣》は、「攻撃力の合計が10以下になるように」対戦相手のキャラクターを退場させられます。合計には各キャラクターの現在の攻撃力(特性変更能力込み)を使い、0未満のものは0として数えます。〔38〕
先に考えてください。 《ヘイヘイ – さんぽのニワトリ》の攻撃力は2です。ある効果がこのターン 攻撃力-5を与えます。対戦相手の能力が「対戦相手の攻撃力0のキャラクター1体につきカードを1枚引く」 と言っています。**《ヘイヘイ》は数えられますか。**そのあと攻撃力+2を与えられたら、攻撃力はいくつですか。
答え: 数えられます。負の攻撃力を読むものは、それを0として数えるからです。〔35〕+2は0ではなく 本当の値に足されるので、2 - 5 + 2 で -1 のまま。これを読むものにとっては、やはり0として扱われます。〔34,35〕
下限を設ける効果もあります。効果が、ある特性を「ある値より下げられない」と言っている場合、まずすべての特性変更能力を合わせてから、その結果をその値と比べます。〔39〕Elisa Maza – Transformed Gargoyle は攻撃力4を持ち、Forever Strong「あなたのキャラクターの攻撃力は、印刷された値より下げられない。」を持ちます。攻撃力-4を受けると、特性変更能力の結果は0で、印刷された4より下なので、攻撃力は4です。そこから+1を受けると、結果は1で、まだ4より下なので、やはり4です。さらに+4を受けると結果は5になり、攻撃力は5になります。〔39〕
要確認: Elisa Maza – Transformed Gargoyle は日本語版のカード・データに見当たりません (日本未発売と思われます)。**カード名も能力名“Forever Strong”も、日本語名は未確認のため 原題のままにしてあります。**能力の文章もこの訳者による仮訳です。日本語版が出たら差し替えてください。
06 効果はどれだけ続くか
多くの能力や効果は、その効果がどれだけ適用されるかを語で示します。英語版は「during」「once」「until」「this turn」「while」の5つを挙げ、2つ以上を組み合わせるものもあります。〔40〕「このターン」や「あなたの次のターンの始めまで」の効果がいつ終わるかは ルール クラス02 で扱いました。この節では**「一度」と「間(条件)」、そして持続期間を組み合わせた効果**を足します。
訳注: 日本語版の総合ルール 6.1.13 が挙げる語は**「間」「一度」「まで」「このターン」の4つです。 英語の during と while は日本語ではどちらも「間」になり、6.1.13.1「間(ターンやフェイズなど)」と 6.1.13.5「間(条件)」として区別されています。「間」と書いてあったら、期間の話か条件の話かを その都度読み分けてください。**
「一度」で限られた能力は、そこに書かれた期間に一度だけ起こせます。その能力が起きようとするたびに、その期間内にすでに完全に解決したかどうかをチェックし、していれば**効果無しで解決します。**同じカードを2枚持っていても、それぞれのコピーが自分自身だけをチェックします。〔41〕《タフィタ・マトンファッジ – スッパイ・スピードスター》の“新たな出場者”は「各ターンに一度、このキャラクターがロケーションに移動したとき、ロアを2つ得る。」です。あるロケーションへ移動させ、同じターンに別のロケーションへ移動させても、**2回目は何も得ません。**2体目の《タフィタ》がいるなら、そのコピーの“新たな出場者”はまだ解決していないので、そちらを移動させれば通常どおり2ロアを得ます。〔41〕
場を離れて戻ってきたカードは新しいカードです(ルール クラス05 参照)。ですからその「一度」はやり直しになります。〔42〕《ポンゴ – 決意の父犬》の“たそがれの遠吠え”は「あなたの各ターンに一度、2{I} : あなたのデッキの一番上のカードを公開する。それがキャラクター・カードなら、手札に加える。そうでないなら、デッキの一番下に置く。」です。これを使ったあとで《ポンゴ》を手札に戻し、もう一度プレイしたプレイヤーは、そのターンのうちにもう一度“たそがれの遠吠え”を使えます。《ポンゴ》が3体場にいれば、3回使えます。〔43〕
先に考えてください。 プレイヤーが《タフィタ・マトンファッジ – スッパイ・スピードスター》をロケーションへ 移動させ、“新たな出場者”で2ロアを得ました。同じターンのうちに彼女を手札へ戻し、もう一度プレイして、 ロケーションへ移動させます。2ロアを得られますか。
答え: **得られます。**場を離れて戻ってきたカードは新しいカードなので、新しい《タフィタ》の 「各ターンに一度」はまだ解決していません。〔42,41〕場に居続けていたなら、そのターンの2回目の移動では 何も得られませんでした。
条件が真である「間」だけ続く能力は、その条件が真であるあいだだけ適用されます。〔44〕《ノイ – 孤児の泥棒》の“かくれんぼ”は「あなたの場にアイテムがある間、このキャラクターは<耐久>+1と<魔除>を得る。」です。そのプレイヤーの最後のアイテムが場を離れると、**彼女は両方を失います。**ロケーションでは、この条件はよく「ここにいる間」の形を取ります。《プライドランド – プライドロック》は「ここにいるキャラクターは+2{W}される。」です。プライドロックにいるキャラクターは意志力+2を得て、別のロケーションへ移動した瞬間、あるいはプライドロックが場を離れた瞬間に失います。〔44〕
これと比べてください ―― 特定のキャラクターに、そのターンの残りのあいだ適用された効果です。《モアナ – 生まれついてのリーダー》の“私の船へようこそ”は「このキャラクターがロケーションにいる間、これがクエストするたび、そのロケーションにいる他のキャラクター全員をレディする。それらのキャラクターはこのターン、クエストできない。」です。**この制限は、適用された相手のキャラクターに付いていきます。**そのうちの1体が別のロケーションへ移っても、あるいはそのロケーションが場を離れても、そのキャラクターはこのターンクエストできません。〔45,46〕
要となるルール: 「間」の効果は、その条件が真であるあいだだけ適用される。そのターンの残りのあいだ キャラクターに適用された効果は、そのキャラクターに付いていく。〔44,45〕
持続期間を組み合わせた能力もあり、そのすべてが真であるときにだけ適用されます。〔47〕《ジャファー – ド派手な幻術使い》の“計り知れないパワーだ!”は「あなたのターンかつこのキャラクターがエグザートしている間、あなたがカードを1枚引くたび、ロアを1つ得る。」です。そのプレイヤーがドローでロアを得るのは、自分のターンであり、かつ《ジャファー》がエグザートしているときだけです。彼がレディしていたり、対戦相手のターンだったりすれば、能力は誘発しません。〔47〕
07 他のカードの下にあるカード
変身、Boost、そしていくつかのカードの能力は、カードを他のカードの下に置きます。変身したキャラクターが下のカードから何を引き継ぐかは ルール クラス04・08 で扱いました。この節は下にあるカードのほうを扱います ―― プレイヤーはそれに何ができるのか、そしてどこへ行くのか。
要確認: Boost は、日本語版の総合ルール v2.2.0(8章のキーワード能力13種)に載っていません。 日本語版のカードにも該当するキーワードが見当たらないため、日本語名は未確認として原題のままに してあります。日本語版が出たら差し替えてください。
他のカードの下にあるカードは、場にあるとは扱われません。プレイエリアにあってもです。そしてどのプレイヤーもそれを選べません。〔48〕上にあるカードは、下にあるカードのテキストを得ません。〔49〕他のカードの下にある表向きのカードは、どのプレイヤーもいつでも見てよいのですが、裏向きのカードの表側は、自分のカードであっても誰も見られません。〔48〕
カードを他のカードの下に置くことは、プレイすることではありません。ルール クラス04 は Boost についてこれを述べましたが、他のカードでも同じです。〔50〕《ブラック・コルドロン》の“コルドロンの呼び声”は、そのアイテムをエグザートして1{I}を支払い、捨て札からキャラクター・カード1枚をこのアイテムの下に表向きで置くというものです。そのキャラクター・カードはプレイされていないので、「プレイしたとき」に誘発する能力は誘発せず、そのカードは場にありません。〔51〕表向きなので、どのプレイヤーも見てよいカードです。〔52〕
**重なっているカードの一番上のカードが場を離れると、その束のカードはすべて同じ領域へ行き、以降は重なっているとは扱われません。**下にあったカードは、一番上のカードがその領域で取る状態と同じ状態になります。〔53〕捨て札のカードは表向きにしかなれないので、退場したキャラクターの下にあったカードは、場では裏向きだったものも表向きで捨て札に届きます。〔54〕
要となるルール: 重なっている束の一番上のカードが場を離れたら、その束のカードはすべて 一番上のカードと同じ領域へ移動する。〔53〕
このルールは、特に2枚のカードで要ります。《サリー&ブー – 怖がらせコンビ》の“友情パワー”は「このキャラクターが退場したとき、これの下にあったカードの中にキャラクター・カードがあるなら、あなたの捨て札からそれらのキャラクターをコストを支払わずにプレイしてもよい。」です。《サリー&ブー》が退場すると、下にあったカードはすべて表向きで一緒に捨て札へ行き、そのプレイヤーはその中のキャラクター・カードをコストを支払わずにプレイできます。場では裏向きだったものも含めてです。〔55〕
Mickey Mouse – Bob Cratchit は Hard Work(クエストするたび、デッキの一番上のカードを裏向きで自分の下に置く)と A Giving Heart「このキャラクターがチャレンジ中に退場したとき、これの下にあったカードをすべて、あなたの他の選んだキャラクターかロケーションの下に置いてもよい。」を持ちます。チャレンジ中に退場すると、**それらのカードは彼と一緒に捨て札へ行き、表向きになります。**そのうえで A Giving Heart が、それらを自分の別のキャラクターやロケーションの下に置けます。そこでも表向きのままです。〔56〕
要確認: Mickey Mouse – Bob Cratchit は日本語版のカード・データに見当たりません (日本未発売と思われます)。**カード名も能力名(Hard Work / A Giving Heart)も、日本語名は未確認のため 原題のままにしてあります。**能力の文章もこの訳者による仮訳です。
08 名前で一致するかどうか
効果の中には、名前でカードを探すものがあります ――「あなたの《ピーター・パン》という名前のキャラクター」「カードの名前1つを指定する」。それらはカードの名前だけを読み、バージョン名は無視します。〔57〕《ティンカー・ベル – ピーター・パンの仲間》の“忠実で献身的”は「あなたの《ピーター・パン》という名前のキャラクターは<果敢>+1を得る。」です。《ピーター・パン – 恐れ知らずの戦士》にも《ピーター・パン – ネバーランドのヒーロー》にも、同じように<果敢>+1を与えます。〔57〕
名前は全体が一致しなければなりません。《魔法使いの帽子》の“驚異の魔力”は、カードの名前1つを指定してデッキの一番上のカードを公開し、それが指定した名前のカードなら手札に加えるというものです。「《ラッキー》」と指定して《ラッキーダイム》を公開したプレイヤーは一致していないので、《ラッキーダイム》はデッキの一番上に戻ります。〔57〕名前を指定するとき、プレイヤーはバージョン名まで言う必要はありません。〔58〕
要となるルール: 名前を探す効果は、カードの名前だけを読み、バージョン名を無視し、名前全体の 一致を求める。〔57〕
訳注: 日本語版の総合ルール 5.2.6 には、日本語版にしかない一文があります ―― 「なお、日本語版の歌・カードにおいては名前欄にその歌の英題と邦題が書かれているものがある。 そのカードの名前を指す場合は英題、邦題のどちらかを用いてよい。」 名前を指定する能力を裁定するときは、これを覚えておいてください。原文には無い、日本の卓だけの論点です。
「&」で2つの名前がつながったキャラクターもいます。そうしたキャラクターは、印刷された名前全体に加えて、それぞれの名前も単独で持ち、それでも1体のキャラクターです。〔59,60〕《フロットサム&ジェットサム – ウツボ・カラミティ》は、《フロットサム》という名前のキャラクターであり、《ジェットサム》という名前のキャラクターであり、《フロットサム&ジェットサム》という名前のキャラクターです。《ブルーノ・マドリガル – おじ気づいたおじさん》の“その目で見るといい”で 《フロットサム》と指定して《フロットサム&ジェットサム》を公開したなら、一致します。逆に《フロットサム&ジェットサム》と指定して《フロットサム》を公開したなら、一致しません。〔60〕
英語版の Chip ‘n’ Dale – Recovery Rangers は名前に「&」を含みませんが、総合ルールはそれを含むかのように扱います。〔61〕
訳注: 日本語版のこのカードは《チップ&デール – リカバリー・レンジャーズ》で、**名前欄に「&」が 入っています。**さらにカード自身に「(このキャラクターの名前は《チップ》でも《デール》でもある。)」と 書かれているので、**日本語版では特例扱いが要りません。**原文のこの一文は、英語版の表記 (“Chip ‘n’ Dale”)についてのものです。
名前を比べる効果も同じように働きます。《ホンモノはただひとり》は「キャラクター1体を選ぶ。そのキャラクターと同じ名前の、他のキャラクター全員を退場させる。」です。《くまのプーさん – はちみつの魔法使い》を選んだプレイヤーは、バージョン名を問わず、他の《くまのプーさん》という名前のキャラクターを全員退場させます。〔62〕「他の」は、その効果が選ばなかったキャラクター全員を指します。自分のキャラクターも含みます。〔63〕
名前は、クラス(分類)とは別の部分です。〔64〕《リトル・グリーン・メン – ココロカラシンジルモノ》の“カレエラバレタ”は、捨て札から「他の《リトル・グリーン・メン》という名前のキャラクター・カード」を手札に戻します。エイリアン・クラスを持っていても名前が違うカード ―― たとえば《スティッチ – お気楽スノーボーダー》 ―― は、これでは戻せません。〔65〕
訳注: 英語版のこのカードは Alien – True Believer で、名前が “Alien”、クラスも “Alien” なので 原文はその2つの紛らわしさをそのまま例にしています。日本語版は**名前が《リトル・グリーン・メン》、 クラスが「エイリアン」**と別の語になっているので、日本語のほうが見分けやすい例になっています。 論点(名前とクラスは別の部分である)は同じです。
09 同じ置換効果が2つあるとき
ルール クラス09 では、置換効果 ――「代わりに」と書かれた効果 ―― と、複数のそれが1つのイベントに適用される順番を扱いました。もっと珍しい場面のためのルールが、あと2つあります。
同じ置換効果が2つ以上、同じイベントに適用できるときは、1つしか適用できません。影響を受けるカードのプレイヤーがどれを適用するかを選び、残りは消滅します。〔66〕
要となるルール: 同じ置換効果は、2つ以上同じイベントに適用できない。〔66〕
総合ルールの例は Rapunzel – Ready for Adventure を使います。Act of Kindness は「あなたのキャラクター1体が<支援>のために選ばれるたび、あなたの次のターンの始めまで、そのキャラクターが次にダメージを与えられるとき、代わりにダメージを受けない。」です。アクティブ・プレイヤーが1体目の《ヘイヘイ – おやつ見っけ!》でクエストして<支援>に《フランダー – 引き止め役》を選び、2体目の《ヘイヘイ – おやつ見っけ!》でもクエストして、また《フランダー》を選びます。《フランダー》には、いま同じ置換効果が2つあります。《フランダー》がチャレンジしてダメージを与えられるとき、適用されるのは1つだけで、彼はダメージを受けません。もう1つは消滅するので、次のダメージからは守ってくれません。〔66〕Act of Kindness が作る効果は、使われるか、そのプレイヤーの次のターンの始めが来るか、早いほうまで続きます。〔67〕
要確認: Rapunzel – Ready for Adventure は日本語版のカード・データに見当たりません (日本未発売と思われます)。**カード名も能力名“Act of Kindness”も、日本語名は未確認のため 原題のままにしてあります。**能力の文章もこの訳者による仮訳です。
**置換効果は、すでに起きてしまったイベントを置き換えることもできません。**イベントが起きようとしている時点で、その置換効果が存在していて、かつ適用可能でなければなりません。〔68〕《かわいいアヒルの子 – ヤバ目な酒場》の“今日もいい喧嘩”は「ここにいる3{S}以上のキャラクター1体が他のキャラクター1体にチャレンジするたび、ロアを1つ得る。チャレンジしているキャラクターが6{S}以上であるなら、代わりにロアを3つ得る。」です。**プレイヤーは、その能力が解決するときにチャレンジしているキャラクターの攻撃力をチェックします。**そのとき6未満なら得られるのは1ロアで、チャレンジの後の方でその攻撃力が6に届いても変わりません。〔68〕
10 ループ
能力の組み合わせによっては、プレイヤーが好きなだけ繰り返せることがあります。総合ルールはこれをループと呼びます。すべてのプレイヤーが1回ぶんの手順で何が起きるかを把握して理解しているなら、ループを続けているプレイヤーが**繰り返す回数を具体的に提示します。**そうすると、**ゲームは1回ずつ実際に行うことなく、その回数ぶんを一度に済ませます。**そのあとそのプレイヤーは、別のゲームの選択をしなければなりません。〔69〕
総合ルールの例は《トレジャー・プラネットへの地図》です。“道を示す”は「あなたがあなたのキャラクターをロケーションに移動させるコストの支払いは1{I}減る。」です。移動コスト1のロケーションが2つ場にあれば、キャラクターは0{I}で一方からもう一方へ移動でき、また戻れます。**何度でもです。**プレイヤーはその移動を一度見せ、繰り返す回数を提示し、ゲームはそれを一度に済ませます。〔69〕
あなたの卓でプレイヤーがループを提示したら、両プレイヤーが1回ぶんで何が起きるかを理解しているかを確かめ、回数を確認してからゲームを進めてください。
SC-13 の演習問題を解いてみてください。答えを見る前に、自分で結論を出すこと。
次へ: このクラスが引いたルールを読み返すには Rules のリーダーを、小テストと裁定の演習には Practice を使ってください。
用語について(訳者から)
| 英語 | この訳 | 出典 |
|---|---|---|
| Do As Much As You Can | できるだけルール | 総合ルール 1.2.3 |
| golden rules | 黄金律 | 総合ルール 1.2 |
| requirements / limiters | 要件/制限 | 総合ルール 6.1.3.1 |
| legal (choice) | 適正(な選択) | 総合ルール 6.7.3 |
| sequential effects | 連続効果 | 総合ルール 6.1.5 |
| modifier | 特性変更能力 | 総合ルール 6.6(「修整」ではない) |
| damage modifier | ダメージの修正 | 総合ルール 1.9.4.2(上とは別の語) |
| duration | 持続期間 | 総合ルール 6.1.13 |
| during / while | どちらも「間」(期間/条件で読み分ける) | 総合ルール 6.1.13.1 / 6.1.13.5 |
| conditional effect | 条件付き効果 | 総合ルール 6.1.15 / 6.1.16 |
| replacement effect | 置換効果 | 総合ルール 6.5 |
| loop | ループ | 総合ルール 6.1.10 |
| under / top card / stacked | 下にある/一番上のカード/重なっている | 総合ルール 5.1.1.5〜5.1.1.7 |
| name / version / full name | 名前/バージョン名/フルネーム | 総合ルール 5.2.6 / 5.3.6.1 |
| classification | クラス | 総合ルール 5.2.7 |
| ability name | ストーリー・ネーム | 総合ルール 5.2.8 |
| Ward / Support / Challenger / Resist | 魔除/支援/果敢/耐久 | 総合ルール 8.14 / 8.12 / 8.4 / 8.7 |
カードのテキストを引用した箇所の {S} {W} {L} {I} {E} は、カードに印刷された攻撃力・意志力・ロア値・インク・エグザートのシンボルです。地の文では日本語で書いています。
要確認(この訳で残した箇所)
- Elisa Maza – Transformed Gargoyle(能力 Forever Strong)― 日本語版未収録。カード名・能力名・能力の文章とも未確認
- Mickey Mouse – Bob Cratchit(能力 Hard Work / A Giving Heart)― 同上
- Rapunzel – Ready for Adventure(能力 Act of Kindness)― 同上
- Boost ― 日本語版の総合ルール v2.2.0 のキーワード能力13種に無く、日本語名は未確認
- 《モアナ – モトゥヌイ生まれ》の“直しましょ” ― 日本語版のカードは原文の言う「古い文言」のまま。 タカラトミーが日本語で同じ更新を出しているかは未確認
この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。原典: このクラスの英語版。日本語化はロルカナギルドによるもので、誤りがあればこちらの責任です。