enforcement · Class 10 · 約13分
β版 ― Lore Guide Institute の Localization 担当として作った日本語訳で、Institute 側の確認を経た正式版ではありません。原文と食い違うところがあれば、原典(英語)が正です。
Enforcement クラス10 初めてのイベント
原典: Lore Guide Institute, Enforcement Class 10 “Your First Event” https://institute.lorcanajudges.com/learn/enforcement-10-your-first-event/ この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。 所要時間の目安: 約13分 / 小テスト8問
対象: ルールの土台となるクラスと Enforcement のクラスを学び、初めての公認イベントに立つ準備をしているロアガイド。
このクラスで身につくこと
- イベントの格付け・フォーマット・進行予定・スタッフの分担を、トーナメント主催者と確認できる
- 道具をそろえ、会場の配置を頭に入れ、結果と訂正の措置をどう記録するかを取り決められる
- ラウンドを通して担当の卓を見て回り、終わらなかった試合が試合終了時の手順に沿うよう助けられる
- リードロアガイドを巻き込むべき場面を知り、休憩を取り、イベントのあとに自分の仕事を振り返れる
先に読むことを勧めるクラス: ルール クラス06「呼ばれたときの対応 I」/Enforcement クラス03「訂正の措置の仕組み」/Enforcement クラス08「試合の進め方と時間管理」/Enforcement クラス09「伝え方と、もめごとの鎮め方」
訳注: 大会ルール(Tournament Rules)とプレイ修正指針(Play Correction Guidelines / PCG)は **日本語版が公開されていません。**イベントの格付け(Entry-level / Competitive / Premier)や 違反名・措置名(Tardiness、Marked Cards、Warning など)は定訳が無いので、 原語のままにして初出で説明を添えています。
初めてのイベントの前に、誰と一緒に働くのか、その人たちがあなたに何を求めているのかを確かめておきましょう。どこに立てばよいか、Warning をどう記録するか、リードロアガイドをどう呼ぶか ―― これが分かっていれば、せっかくのルールの知識を活かせます。
以下は、準備の仕方と、当日ずっと気をつけておくことです。
01 トーナメント主催者と打ち合わせる
**トーナメント主催者(Tournament Organizer)は、イベントを整える責任を負っています。**Ravensburger の許諾、会場、告知、イベントの種類とフォーマット、スタッフ、資材、そして求めがあったときの Ravensburger への結果報告です。〔1〕
イベント当日より前に、次を確認してください。
- イベントの格付け。Entry-level(入門級)、Competitive(競技級)、Premier(プレミア)のどれか。どの指針を当てはめるかを合わせておきます。〔2〕
- フォーマット。Constructed(構築)か Limited(リミテッド)か。Limited なら、開封とドラフトに関わる制限時間と誤りの項目を読み直しておきます。〔3,4〕
- **進行予定。**スイスドローのラウンド数、カットの有無、1ラウンドの長さ。プレイヤーの質問に答えられるように。〔5〕
- スタッフの分担。リードロアガイドとスコアキーパーが誰かを把握し、自分がどの卓を担当するかを聞きます。自分がリードなら、Enforcement クラス13 も準備に含めてください。
- その場ごとの取り決め。告知されているフォーマット、卓でのマナー、賞品、そのほか第1ラウンドの前にプレイヤーが知っておくべきこと。
**プレイヤーに説明が要る取り決めがあるなら、誰がいつ告知するかを決めておきます。**その情報は、試合に影響する前にプレイヤーへ届けてください。
02 持ち物をそろえる
**総合ルール・大会ルール・プレイ修正指針を、スマートフォンにオフラインで保存しておきます。**出かける前に充電し、調べ方を実演する必要があるときのために Companion アプリも使えるようにしておきます。〔6〕
呼び出しのメモ用のペンと紙、予備のダイスとカウンター、そして水を持っていきます。長時間立っていても平気な靴を履いてください。これらを持っていれば、ラウンド中に卓を離れる回数が減ります。
03 プレイヤーが来る前の準備
スコアキーパーに会う
**スコアキーパーは、結果を記録し、組み合わせを作ります。**小規模なイベントでは、トーナメント主催者やロアガイドが兼ねることもあります。誰が担当するにせよ、Ravensburger Play Hub を無理なく使える人が望ましいです。〔7〕
結果と訂正の措置が、どうやってスコアキーパーに届くのかを聞いてください。Warning は記録されなければならず、措置の引き上げは、そのプレイヤーの過去の誤りによって決まります。〔8,9〕イベントがプラットフォーム上のメモを使うのか、紙の用紙か、別の方法かを確かめ、自分がどんな情報を渡す必要があるのかを把握します。
スコアキーピングでどうにもならない問題が起きたときの最終判断はリードロアガイドです。その判断が要る場面では、リードを巻き込んでください。〔7〕
担当の卓を歩いてみる
組み合わせの掲示場所、結果記入用紙の置き場、リードロアガイドの詰め所を見つけます。助けが要るときの合図の出し方と、呼び出しに集中している間、誰が自分の卓を見てくれるのかを取り決めます。
図1 · 会場の配置の一例
[入口]
あなたの担当区域 別のロアガイドの担当
試合1〜12 ・ 6卓 試合13〜24 ・ 6卓
[ 1 ][ 2 ] [13][14]
[ 3 ][ 4 ] [15][16]
[ 5 ][ 6 ] [17][18]
[ 7 ][ 8 ] [19][20]
[ 9 ][10] [21][22]
[11][12] [23][24]
── 通路・ふさがない ── ── 通路・ふさがない ──
[ロアガイドの詰め所]
結果記入用紙/組み合わせ/Ravensburger Play Hub
スコアキーパー・リードロアガイド
図の読み方
- 長机1卓に、2試合・4人
- あなたの担当区域
- あなたの立ち位置の一例
- 詰め所にいるリードロアガイド
- ふさがずに空けておく通路
- 卓への見通し
ラウンドが始まる前に、自分に問うこと
- 試合1〜12 のどこで手が挙がっても見える位置は、どこか。
- 試合6 の呼び出しに対応している間、ほかの卓は誰が見るのか。
- 助けが要るとき、リードロアガイドの注意をどう引くのか。
12卓あり、各卓に2試合。あなたともう1人のロアガイドが6卓ずつ受け持ち、リードロアガイドとスコアキーパーは結果の詰め所にいます。通路は空けておき、図の横の問いを使って、どこに立つかとどう助けを呼ぶかを決めてください。
遅刻の表を確認する
第1ラウンドの前に、遅刻の表を確認しておきます。〔10〕席にはいるがまだ準備中のプレイヤーと、そもそも席に着いていないプレイヤーを、区別できるようにしておいてください。
04 ラウンドを通して見る
ラウンドが始まるとき
担当の卓を早めに歩きます。空席、まだ準備中のプレイヤー、ゲーム開始前の手順についての質問を拾います。Tardiness(遅刻)は最初の3分のうちにいくつかの段階があるので、ラウンドが始まった時刻と遅れてきたプレイヤーが着いた時刻を控えておきます。〔10〕
試合中
**プレイヤーから見える位置に立ち、挙がった手に気づける位置にいてください。**担当区域を見渡せるだけ動き回り、**特定のプレイヤーの考慮に見入って立ち止まらないこと。****適正なプレイは、プレイヤー自身にさせます。**介入するのは、不正な行動があったときと、その場を鎮める必要があるときです。〔11〕
**呼ばれたときの手順は ルール クラス06 のとおり。**動く前に時刻を控え、適切な時間延長を与えられるようにしておきます。〔12〕
時間が告げられたとき
試合終了時の手順を、はっきり告知します。そのうえで、終わっていない試合をこの順で確かめます。
- 呼び出しや中断が保留になっている試合。その呼び出しを片付け、時間延長を確定させてから、その試合がいつ試合終了時の手順を始めるかを決めます。
- いま何ターン目か分からなくなっているプレイヤー。ターン0とそのあとの5ターンを一緒に数えます。〔13〕
- **残りの試合。**ターンを数えられているか、試合が終わったら何をするかが分かっているかを確かめます。
手順そのものは Enforcement クラス08 が詳しく説明しています。会場全体への告知は助けになりますが、それでも個別に説明が要る卓は出ます。
結果を集める
**両者に、結果と結果のコードを確認してもらいます。**用紙が、あなたがいま見ていたものと食い違っていたら、提出する前に2人に確かめます。**食い違いと未報告は、すみやかにトーナメント主催者へ。**プレイヤーは求められたときに結果を認めなければならず、不正確な報告は、試合の敗北や失格にまで至る措置を受けることがあります。〔13〕
05 リードロアガイドを巻き込むべき場面
事実をそろえ、自分としてどうするのが良いと考えているかを添えて説明します。次の判断にはリードが必要です。
- Takeback の範囲を超える巻き戻し。〔14〕
- Information and Communication Error(情報伝達の誤り)の影響を受けた判断まで巻き戻すこと。〔15〕
- Ink Card Proxy(インクしたカードの代用札)を出すこと。〔16〕
- Marked Cards(印のついたカード)の訂正の措置を引き上げること。〔17〕
- 遅刻したプレイヤーを、あらためて参加させること。〔10〕
- プレイ修正指針から外れた扱いをすること。〔8〕
- 申し立て(appeal)。〔16〕
- 失格に至りうる行為の疑い。****その場でメモを取ってください。報告書はリードの責任です。〔16〕
調査の進め方は Enforcement クラス12・13 が扱います。**呼び出しの扱いに迷ったときも、リードに助けを求めてかまいません。**何が問題なのかが伝わり、どうするかを一緒に決められるだけの情報を渡してください。
06 一日を通して、自分を大事にする
**担当の卓が空かないように、チームと休憩を調整します。**休憩のときに食べ、こまめに水を飲みます。呼び出しのときは楽に出せる声で話し、**告知のときははっきり通る声で。**会場の一部に聞こえていなかったら、もう一度言います。
**しんどい呼び出しのあとは、少し休みたいと別のロアガイドに伝えてください。**フロアに戻る前に、気持ちを落ち着ける時間を取ります。次のプレイヤーに、まるごと注意を向けられるように。
手が空いているときは、イベントの一員でいることを楽しんでください。ゲームはどうだったかプレイヤーに尋ね、その高ぶりを一緒に喜び、店やコミュニティに初めて来た人を迎えてください。
07 一日を振り返る
**帰る前に、リードとトーナメント主催者と話します。**どんな呼び出しがあったか、報告が必要なことはあるか、次のイベントで良くなる変更はあるか。
**自分用のメモには、うまく対応できた呼び出しを1つと、もっとうまくやりたかった呼び出しを1つ選びます。次はどうするかを書き留めてください。**未解決のルールの疑問が残っているなら、その答えを次の裁定で使う前に、公式の出典で確かめます。
08 帰る前に
- すべての結果と訂正の措置が、記録する人のところへ届いている。
- 報告やその後の対応に必要なメモを、リードが持っている。
- 役に立つ気づきを、リードとトーナメント主催者に伝えた。
- 次のイベントまでに学ぶ疑問、または練習する技を、1つ書き留めた。
**次は Enforcement クラス11。**デッキチェックを扱います ―― デッキを集めるところから、時間延長をつけて返すところまで。
用語について(訳者から)
| 英語 | この訳 | 備考 |
|---|---|---|
| Tournament Organizer | トーナメント主催者 | |
| Scorekeeper | スコアキーパー | |
| Lead Lore Guide | リードロアガイド | |
| Entry-level / Competitive / Premier | Entry-level / Competitive / Premier | イベントの格付け。日本語版が無いので原語のまま |
| Constructed / Limited | 構築 / Limited(リミテッド) | |
| cut | カット(決勝トーナメントへの絞り込み) | |
| Tardiness | Tardiness(遅刻) | PCG の違反名。原語のまま |
| Marked Cards | Marked Cards(印のついたカード) | 同上 |
| Ink Card Proxy | Ink Card Proxy(インクしたカードの代用札) | 同上 |
| Information and Communication Error | Information and Communication Error(情報伝達の誤り) | 同上 |
| Takeback | Takeback(直前のプレイの取り消し) | Enforcement クラス06 参照 |
| Warning | Warning | PCG の措置名。原語のまま |
| appeal | 申し立て | |
| end-of-round procedure | 試合終了時の手順 | Enforcement クラス08 参照 |
| Ravensburger Play Hub / Companion | Ravensburger Play Hub / Companion アプリ | 固有名詞。訳さない |
要確認: Tardiness / Marked Cards / Ink Card Proxy / Information and Communication Error / Takeback / Warning と、 イベントの格付け名は、日本語版イベントルール 1.2 で エントリーレベル/競技/プレミアプレイと呼ばれています。原文の英語名も併記してあります。 違反名のほうは、プレイ修正指針の日本語版が確認できていないため原語のままです。
この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。原典: このクラスの英語版。日本語化はロルカナギルドによるもので、誤りがあればこちらの責任です。