enforcement · Class 11 · 約33分
β版 ― Lore Guide Institute の Localization 担当として作った日本語訳で、Institute 側の確認を経た正式版ではありません。原文と食い違うところがあれば、原典(英語)が正です。
Enforcement クラス11 デッキチェック
原典: Lore Guide Institute, Enforcement Class 11 “Deck Checks” https://institute.lorcanajudges.com/learn/enforcement-11-deck-checks/ この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。 所要時間の目安: 約33分 / 小テスト10問
対象: デッキが登録され、チェックされる Competitive・Premier Play のイベントで働くフロアのロアガイド。 Enforcement クラス05 がチェックで見つかる違反を、Enforcement クラス08 が試合開始前の手順と時計を扱います。 このクラスは、その2つのあいだにある手順です。
先に読むことを勧めるクラス: Taking a Call I: Questions and Errors / Taking a Call II: Working Out What Happened / The Corrective-Action System / Tournament Errors / Match Procedure and the Clock
このクラスで身につくこと
- デッキチェックが何を確かめるものか、どの格のイベントで行われるか、大会ルールがどれだけの割合のチェックを期待しているかを言える
- 構築(Constructed)またはリミテッド(Limited)のデッキを、いまのルールに照らして検証できる ―― 枚数、フルネームで数える同名カードの枚数、デュアルインクを含むインクの種類、ローテーションと禁止カード、デッキボックス、スリーブと裏面
- 提示のタイミングで2つのデッキを回収し、試合開始前の手順の枠内で返す。そのあいだ、どのカードも非公開のまま保ち、時間延長を正しく与える
- チェックで見つかったものを Minor と Major の境目、および Marked Cards の項目に照らして分類し、両方のプレイヤーに伝え、リードロアガイドが担当すべき部分はリードへ渡す
Enforcement クラス05 で「デッキの問題とは何か」を、クラス08 で「試合開始前の手順と時計」を学びました。 このクラスは、その2つをつなぐ手順を、実際に行う順番のままたどります。イベントの前に何をしておくか、 どのデッキを取るか、どう回収するか、どう調べるか、何か見つかったらどうするか、そしてデッキをどう返すか。
訳注: 違反名・措置名(Warning、Game Loss など)は、プレイ修正指針 (Play Correction Guidelines)の日本語版が公開されていないため、原語のまま残し、初出で日本語の説明を添えています。 末尾の「用語について」に一覧があります。
要となるルール: デッキチェックは、プレイヤーがデッキリストに登録したとおりの正しいカードで プレイしているかを確かめるためのものである。デッキは、シャッフルが終わったあと、 プレイヤーが初手を引く前に調べるべきである。〔1〕
文書は、このチェックに3つの役目を与えています。1つ目は大会ルールから ―― デッキがリストと一致していること。〔1〕 2つ目はプレイ修正指針の Minor の項目から ―― 正直な間違いを拾うこと。こうした誤りは 単純な数え間違いや手元の滑りから生じるので、重く罰するべきではないからです。〔2〕 3つ目は Major の項目が、そのままの言葉で与えています ―― プレイヤーが「何をプレイするつもりだったか」に 責任を負わされなければ、その試合だけ自分に有利なようにデッキを変えることができてしまう。 Game Loss はそれを思いとどまらせるためのものです。〔3〕 そして、会場から見えるチェックは、あなたが回りきれない卓にも同じ働きをします。次がどの卓かは、誰にも分からないからです。
01 イベントが始まる前に
チェックが滞りなく進むかどうかの大部分は、1つもデッキを調べないうちに決まっています。
開会のアナウンスで、プレイヤーにリストを見直す時間を約60秒与えてください。切り出しは **「リストに自分の名前と卓番号を書いてください」**です。自分のリストに自信のあるプレイヤーは、 そう言われなければ折りたたんだままにします。しかし「名前を確かめて」と言われれば、開いて、ついでに残りも読みます。 あわせて、カードのフルネームが重要であること(似た名前のキャラクター・カードが多いため)、 公式のデッキ登録用紙(Deck Registration Sheet)は推奨であって必須ではないこと、 締め切りがアナウンスされていない場合、リストは第1回戦の組み合わせが作られる前が期限であることを伝えます。〔4〕 リストを提出すること自体は、プレイヤー自身の責任です。〔5〕
同じ流れでスリーブの不透明性もアナウンスしてください。裏面は完全に不透明でなければならず〔6〕、 明るい色や半透明のスリーブは、このゲームが裏向きにしているものを ―― とりわけインクウェルを ―― そのまま見せてしまいます。〔7〕
リミテッドのイベントは登録の仕方が違います。プレイヤーはデッキ構築の一部としてリストを記入し、 構築が終わるまでに Tournament Official(大会運営スタッフ)へ渡します。〔4〕 これは構築の制限時間の中で行われ〔8〕、構築中はメモを取ることも、メモを参照することもできません。〔9〕
**リストの集め方を決めておいてください。**卓番号かプレイヤー名で索引を作っておけば、どのリストも数秒で出てきます。 リミテッドのイベントでは、リストは構築を終えた順にばらばらに届きます。 ラウンド途中のチェックが1分で済むか10分かかるかは、あなたの整理の仕方で決まります。
02 どのデッキを調べるか
デッキ登録が必須なのは Competitive と Premier Play の大会で〔4〕、ロアガイドが 可能な限りデッキチェックを行うのも、この2つの格です。〔1〕 大会ルールはどれだけ見るかも示しています。Competitive では、トーナメント主催者はできる限り多くのデッキをチェックすることが期待され、 Premier Play では少なくとも10%のチェックが期待され、可能な限り多く調べることが推奨されます。〔1〕 チェックは大会中いつ行ってもよいので〔1〕、時期を散らしてください。 あるラウンドは開始直後、別のラウンドは途中 ―― プレイヤーが読める規則性を作らないことです。
ほとんどのチェックはランダムで、組み合わせから引いた卓を見ます。 **狙いを定めたチェックも正当です。**不自然なシャッフル、特徴的なスリーブ、前のラウンドの対戦相手からの一言は、 そのプレイヤーをこのラウンドか次のラウンドに調べる理由になります。 そして、違反をすみやかに報告することはプレイヤーの責任として挙げられているので〔5〕、 他のプレイヤーからの報告は、見に行く正当な理由です。 狙いを定めたチェックは、誰にも詰め寄らずに懸念を確かめるか、晴らすかしてくれます。 狙って来たことをプレイヤーに告げないでください。もし聞かれたら、懸念が寄せられたこと、 そして何も見つからなかったことを正直に伝えます。1人で動くときは両方のデッキを取ってください。 そうすれば、どちらのデッキが目当てだったのかは誰にも分かりません。
Entry-level のイベントには登録がなく〔4〕、デッキチェックの仕組みもありません。〔1〕 構築のルールはそこでも適用され〔10〕、店舗イベントでのデッキの問題は Enforcement クラス05 で学んだとおりに扱います。 Minor と Major の項目は、どちらの格の列でも同じ措置だからです。〔2,3〕 Entry-level で変わるのは、突き合わせるリストが無いという一点だけです。
03 デッキを回収する
デッキは、シャッフルが終わったあと、プレイヤーが初手を引く前に調べるべきです。〔1〕 これを Enforcement クラス08 の試合開始前の手順に置いてみてください。 各プレイヤーがシャッフルし、対戦相手にさらにシャッフルするかカットするかしてもらうために差し出し、 それから7枚を引きます。〔11〕回収の瞬間は「提示」の時点です。両方のデッキがシャッフルを終えて差し出されており、 提示されたデッキの中の異常はまだそのまま残っていて、混ぜ戻せる手札もまだ存在しません。 選んだ卓がすでに初手を引いてしまっていたら、別の卓にするか、そのプレイヤーを次のラウンドに回してください。
疑いがあってゲームの途中で調べるデッキは、大会ルールでいうデッキチェックではありません。 それは調査の一部であり、リードロアガイドの権限で行われます。Enforcement クラス13 が扱います。
プレイヤーのシャッフルは、卓から数卓離れたところから見てください。 卓の上に覆いかぶさらずに、それぞれがどうシャッフルしたかが見える位置です。 パイル・カウント(山を分けて数えること)が許されるのは、シャッフルの前、ゲームが始まる前、 1ゲームにつき1回だけで、デッキを操作する手段として使ってはならず、そのあとプレイヤーは もう一度シャッフルしてデッキを差し出さなければなりません。〔11〕 一緒に数えておけば、数え間違いが措置に育つ前に捕まえられます。
図1が回収の流れです。デッキに触れる前に、卓番号と時刻を控えてください。 時間延長は、あなたがデッキを取った瞬間から進みます。〔12〕 デッキは表側を自分の体のほうへ向けて運んでください。デッキは非公開領域であり〔13〕、 歩いている間に会場がその中身を読めてよいはずがありません。 人員に余裕のあるイベントでは2人1組で動きます。あなたがチェックしている間も、フロアにはロアガイドが要るからです。
図1 ― 回収し、調べ、返す
| 手順 | すること |
|---|---|
| 1. 提示のタイミングで回収する | 両方のデッキとデッキボックスを、シャッフルしたデッキが差し出されている間、初手が引かれる前に取る。卓番号、時計、そして片方のプレイヤーの名前を覚える。そのプレイヤーのデッキは自分の左手に持ち、もう一方は消去法で対戦相手のものになる。**この2つは絶対に混ぜない。**表を自分の体側へ向けて運ぶ |
| 2. 人目のないところで扱う | 卓から離れ、どちらのプレイヤーからも見えない場所で。並べ替える前に、スリーブや裏面に規則性がないかを見る。そのあと、リストに沿った手順で並べ替える |
| 3. デッキをリストと照らし合わせる | リストはプレイヤーが登録したものなので、**デッキをリストに照らす。リストをデッキに照らすのではない。**枚数 → 同名カードの枚数 → インクの種類 → 使用可能かどうか → リストそのもの → デッキボックス → スリーブと裏面。見つかったものは、そのデッキを返す前に、卓から離れたところで処理する |
| 4. それぞれのデッキを持ち主へ返す | 結果から先に言い、待ってくれたことに礼を言う。問題のないデッキは卓で、そのデッキ自身のボックスに入れて返す。時間延長を伝える |
| 5. シャッフルして差し出す | **「デッキは並べ替えてあるので、シャッフルが必要です」と、独立した1文で伝える。**各プレイヤーがシャッフルし、対戦相手に差し出してシャッフルかカットをしてもらい、そこから試合開始前の手順をやり直す |
時間延長の例
チェックにかかった時間(質問への応対を含む) 5分
大会ルールが上乗せする分 + 3分
────────────────────────────
時間延長 = 8分
5分は例であって、決められた長さではありません。
提示から再開まで、5つの手順です。両方のデッキは一緒に卓を離れ、それぞれの持ち主のもとへ戻り、 **2つは絶対に混ざりません。**デッキをリストに照らすのであって、リストをデッキに照らすのではありません。〔4〕 中断は回収の瞬間から進み、時間延長はその全体+3分です。〔12〕 プレイを再開する前に、プレイヤーはもう一度シャッフルして差し出します。〔14,11〕
04 デッキを調べる
チェックを受けているプレイヤーから見えない場所へデッキを持っていってください。 並べ替える前に、スリーブや裏面に規則性がないかデッキを通して見ます。 とくに、そのプレイヤーがパイル・カウントだけをしてリフルシャッフルをしなかった場合は念入りに。 そのあと、**リストの書かれ方に沿った手順で並べ替えます。**そうすれば突き合わせが速くなります。 検証はこの順番で行ってください。
- 枚数。 Core Constructed のデッキは最低60枚。上限はありませんが、 プレイヤーが手助けなしに、もたつかずにシャッフルできなければなりません。〔15〕 リミテッドの下限はシールドが40枚、ドラフトが35枚〔16,17〕、 構築済みデッキ(Preconstructed)は構築後に60枚です。〔18〕
- 同名カードの枚数。 英語のフルネームで識別される1枚につき4枚まで。 キャラクターとロケーションでは、名前+バージョン名がフルネームです。 《アリエル – 人間にはなれたけど》〔19〕を4枚と《アリエル – 麗しい歌姫》〔20〕を4枚は、合法です。〔15〕 リミテッドのデッキは何枚でも入れられます。〔16〕
- インクの種類。 2種類まで。そしてデュアルインクのカードは、その両方のインクとして数えます。 ですからエメラルド/ルビーのデッキに、エメラルドとスチールのカードは入れられません。〔15〕 **デュアルインクのカードは、必ず両方の記号を読んでください。**リミテッドのデッキに制限はありません。〔16〕
- 使用可能かどうか。 Core Constructed では、いまのローテーションの中のカードだけ。 現在は第5弾以降、第13弾が出たあとは第9弾以降になります。〔21〕 そのフォーマットで使えるカードなら、どの版で刷られたものでも使えます。 ですから、使用可能なセットに収録されているカードの第1弾版は通りますし、 プロモや別バージョンは、そのカードのセットと一緒にローテーションします。〔22〕 次に禁止カード。現在 Core Constructed には1枚もなく、Infinity Constructed では 《ヒーラム・フラバーシャム – おもちゃ職人》〔23〕が禁止です。〔24〕 デッキ構築のルールを変える能力を持つカードもあるので、カードを読んでください。〔25〕
- リスト。 デッキリストは、そのプレイヤーが何をプレイするつもりだったかについての最終的な判断材料です。〔4〕 ですから、デッキをリストに照らします。リストをデッキに照らすのではありません。
- デッキボックス。 デッキボックスの中の余分なカードは、デッキの構成の一部として数えます。 例外は2つ ―― イベント中に配布されたプロモーション・カードと、 インクウェル用のプレースホルダー・カード(これはディズニー・ロルカナのカードであるべきではありません)。〔2〕
- スリーブと裏面。 1つのスリーブに1枚。すべてのスリーブが同じサイズ・色・様式で、裏面は完全に不透明、 反射するもの・傷んだもの・印のついたものは不可。インナースリーブと二重スリーブは認められます。〔6〕 デッキの他の部分に問題が無かったときでも、この手順は行ってください。 並べ替えると、シャッフルされたデッキが隠していたものが表に出るからです ―― 一部だけが新しいスリーブに入っている、ある性質を共有するカードに同じ印が繰り返し現れる、といったものです。 プレイ修正指針自身が挙げている例が、探すべき形です。 あるインク1種のカードがすべて、わずかだが気づく程度に違う色合いになっている、というものです。〔26〕 Competitive と Premier Play では、カードは加工されていない公式のカードでなければなりません。 サインは、イラストが加工されていない限り問題ありません。〔6〕
05 チェックで何か見つかったとき
Enforcement クラス05 で学んだ境目が、見つかったものすべてを決めます。 デッキのほうをリストに合わせられるなら Deck/Registration Error – Minor で、どちらの格の列でも Warning。 リストのほうを、どんな理由であれ書き換えなければならないなら Major で、どちらの格の列でも Game Loss です。〔2,3〕 直し方もクラス05 のものです。カードが手に入らないときの Ink Card Proxy(インクのカードで代用する措置)も含みます。 これはリードロアガイドが出します。〔3,27〕
要となるルール: デッキをリストに合わせられるなら Minor(Warning)、 リストを書き換えなければならないなら Major(Game Loss)。〔2,3〕
問題の無かったほうのプレイヤーのデッキを卓で返し、それからもう一方のプレイヤーに、 一緒に席を離れてもらってください。1つか2つ質問すれば、これが正直な誤りなのか、 本格的な調査が要るものなのかが分かります。調査が要るなら、上へ渡してください。 何が起きたかを詰める方法は Enforcement クラス02 が、答えが意図的な行為を指しているときに リードが何を決めるのかは Enforcement クラス12 が扱います。
正直な誤りであれば、**ありのままに並べてください。**59枚のデッキ、リストにあるのにデッキに無いカード、 ボックスの中の余分な1枚。そして、並べ替えたままのデッキの中から、食い違いをプレイヤー自身に見つけてもらってください。 そのデッキを、あなたよりよく知っているのは本人だからです。 卓から離れたところで、これから何が起こるかを正確に伝え、質問に答えます。 卓に戻ったら、対戦相手のためにもう一度説明し、両方のプレイヤーが理解しているか確かめ、 ゲームがきちんと再開するのを見届けられるだけの時間そこにいてください。
見つかったものには、3つのルールがついて回ります。
- **同じゲームで2つの Game Loss が出たら、相殺されます。**両方とも記録されたうえで、 ゲームは通常どおり行われます。両方のデッキが Major で引っかかったときがこれです。〔28〕
- Game Loss を出したからといって、時間延長を短くしてはいけません。 対戦相手は1ラウンド分の時間を払っているのであって、チェックにかかった時間の全部+3分を受け取る権利があります。〔12〕
- 同じ Tournament Error のカテゴリでの2つ目の Warning は、Game Loss に格上げされます。〔29〕 ですから、伝える前にスコアキーパーにそのプレイヤーがすでに何を持っているかを確かめてください。
プレイヤーが不服を申し立てたら、**言い争わないこと。**リードロアガイドを呼びに行きます。 その判断が最終です。〔27〕そして卓から離れたところで、まず枠組みから ―― これはデッキチェックから出てきた話だと ―― 細部より先に伝えてください。
もし運営側自身の誤りが原因で問題が起きたのであれば ―― たとえば登録のときに誤った案内をしていた、というような場合 ―― リードは通常の直し方を当てたうえで、ガイドラインから逸脱してもかまいません。 そのときは、逸脱したことと、今後のイベントでこれを期待しないでほしいことを説明します。〔28〕
並べ替えの最中に見つかった Marked Cards(マークされたカード)は、独立した項目です。 デッキの他のカードと見た目で区別できるカードやスリーブで、どちらの格の列でも Warning、 プレイヤーにとって都合のつく最も早い機会に交換します。〔26〕 急を要しないスリーブなら、ゲームとゲームのあいだでも、その試合が終わったあとでもかまいません。〔6〕 傷みは普通のことで、プレイ修正指針もそう書いています。試されるのは、 その印が悪用される可能性を生んでいるかどうかです。〔26〕 リードロアガイドが「その印は、容易に見分けられて大きく悪用できる」と判断した場合、 交換はただちに行われ、Competitive の大会では措置が Game Loss に格上げされます。〔26〕 ある性質に沿った規則性 ―― たとえばインク可能なカードすべて ―― が、この格上げが用意されている理由です。 そして、それが意図的だったかどうかは Enforcement クラス12 の問いです。
**締め切りを過ぎて提出されたデッキリストは Tardiness(遅刻)**で、その分数の表に従います。 デッキのエラーではありません。〔30〕
06 デッキを返す
結果から先に言い、待ってくれたことに礼を言ってください。問題のないデッキは卓で、そのデッキ自身のボックスに入れて返します。 **時間延長を伝えます。**デッキチェックの延長は、チェックにかかった時間+3分です。〔12〕
チェックが調査に変わったとき、その調査に別枠の時計はありません。 大会運営スタッフが1分を超えて試合を止めたら、止めた時間と同じだけの延長を返さなければならないからです。〔12〕 つまり、あなたが使った1分はすべて、その卓への借りです。 59枚のデッキを3回数え直し、調査をして、結局何も問題が無かった ―― これだけで、 次のラウンドに食い込む長さの延長が生まれます。 **調べながら自分の時計を見てください。**そして、1回のチェックに何分までかけてよいかを、事前に決めておいてください。
そのうえで、「デッキは並べ替えてあるので、シャッフルが必要です」と、独立した1文で伝えます。 **きちんと聞こえるように、それだけで1文にしてください。**裏付けとなるルールも実在します。 シャッフルはデッキを十分にランダムにしなければならず、そのあと各プレイヤーは対戦相手に シャッフルかカットをしてもらうためにデッキを差し出さなければなりません。〔14,11〕 試合開始前の手順はこのシャッフルからやり直しになります。 先に一言はっきり言っておくことが、初めてイベントに出た人が「そんなことはしない」と言い出すのを防ぎます。
07 知り得たことの扱い
調べたデッキについて、対戦相手には何も言わないでください。 デッキは非公開領域であり〔13〕、ロアガイドは公平で、戦術の助けをしません。〔31〕 そして Outside Assistance(外部からの助力)の背後にある考え方は、観戦者と同じようにあなたにも当てはまります。 ゲームはプレイヤー同士で行われるのであって、「プレイヤー+助っ人」で行われるのではありません。〔32〕 「あの人はサファイアのカードの枚数を登録し間違えていました」と言う運営スタッフは、 ルールが与えていない非公開情報を対戦相手に手渡したことになります。
対戦相手がすでに知っていたのでない限り、試合結果用紙にカード名やアーキタイプを書かないでください。 全員の見ている前で誤ったコストでプレイされたカードは公開されていますが、ボックスの中のカードは公開されていません。
自分のリストを見せてほしいというプレイヤーには、試合と試合のあいだであれば、実行可能な範囲でその権利があります。〔4〕 ですから、リストを保管している人のところまで一緒に行き、直接手渡してください。
08 練習: デッキをリストと照らし合わせる
60枚の構築デッキを1つ用意し、公式の用紙にそのリストを書いてください。 どこを変えたかを伝えずに、誰かに1か所だけ変えてもらいます。 1枚をデッキボックスへ移す、5枚目を足す、リストに無いカードと入れ替える、 2枚のスリーブを違う色合いのものに替える ―― のいずれかです。 タイマーを始め、デッキを並べ替え、上の検証の手順を通し、見つかったものを分類し、 自分が負うことになる時間延長を計算し、返却の口上を声に出して言ってください。 初回は8分です。その半分で終わるようになるまで繰り返してください。
09 デッキチェックのまとめ
- イベントの前に、プレイヤーにリストを見る1分を与え、スリーブの不透明性をアナウンスし、 どのリストも数秒で出せるように整理しておく
- 卓はラウンドの前に選び、**調べる時期を散らす。**両方のデッキと両方のデッキボックスを取り、 どちらが目当てだったか分からないようにする
- **提示のタイミングで回収する。**デッキがシャッフルされたあと、初手が引かれる前。 卓番号と時刻を控え、表を自分の体側へ向けて運び、2つを絶対に混ぜない
- デッキをリストに照らして、この順で調べる ―― 枚数、フルネームで数える同名カードの枚数、 デュアルインクは両方の記号を読んだうえでのインクの種類、ローテーションと禁止カード、 リストそのもの、デッキボックス、スリーブと裏面
- **見つかったものは卓から離れて処理する。**デッキをリストに合わせられるなら Minor、 リストを書き換えなければならないなら Major。プロキシ、格上げ、不服申し立てはリードロアガイドへ
- それぞれのデッキを持ち主へ返す。結果、チェックにかかった時間+3分の延長、 そして独立した1文で「デッキは並べ替えてあるのでシャッフルが必要です」を伝える
- 調べたデッキについて、対戦相手には何も言わない
チェックが調査に変わるところ ―― 「直前に変えた」という話のついた余分な同名カード、 「バインダーから紛れ込んだ」というリミテッドのデッキの強いカード、並べ替えの最中に見つかった規則性 ―― そこから Enforcement クラス12・13 が始まります。
用語について(訳者から)
プレイ修正指針(Play Correction Guidelines / PCG)の日本語版は公開されていません。 そのため、違反名と措置名は原語のまま残し、初出で日本語の説明を添えています。 日本語の説明は、この訳のための説明であって、公式の訳語ではありません。
| 原語 | この訳での書き方 | 意味 |
|---|---|---|
| Warning | Warning | 記録される警告 |
| Game Loss | Game Loss | そのゲームの敗北 |
| Caution | Caution | 記録されない注意 |
| Disqualification | Disqualification(失格) | 試合に敗北し、大会を去り、未授与の賞品を失う |
| Deck/Registration Error – Minor / Major | 原語のまま | デッキ・登録のエラー(軽度/重度) |
| Tournament Error | Tournament Error | 大会運営上の誤りのカテゴリ。同カテゴリ2つ目の Warning は Game Loss に格上げ |
| Marked Cards | Marked Cards(マークされたカード) | 他と見分けがつくカード・スリーブ |
| Tardiness | Tardiness(遅刻) | 分数の表に従う |
| Outside Assistance | Outside Assistance(外部からの助力) | |
| Ink Card Proxy | Ink Card Proxy | カードが入手できないときの代用措置 |
| Entry-level / Competitive / Premier Play | 原語のまま | イベントの格。日本語版イベントルールでの呼び方は要確認 |
| Core Constructed / Infinity Constructed | 原語のまま | フォーマット名。日本語での呼び方は要確認 |
| Tournament Official | Tournament Official(大会運営スタッフ) | |
| Lore Guide / Lead Lore Guide | ロアガイド/リードロアガイド | |
| Deck Registration Sheet | デッキ登録用紙 | 推奨であって必須ではない |
| Play Correction Guidelines | プレイ修正指針(原題併記) | 日本語版は未公開 |
| Tournament Rules | 大会ルール | 日本語版の「イベントルール」とは別の文書 |
要確認: 「同名カードは4枚まで」の判定に、原文は full English name(英語のフルネーム)を使うと書いています。 日本語版のカードを使う大会でこれがどう運用されるのかは、日本語版イベントルールで確認が必要です。 ここでは原文どおり「英語のフルネーム」と訳しています。
訳注: 「シールド」「ドラフト」は日本語版イベントルール 1.3.2 の語です (リミテッドの種類は シールド/構築済み/パックラッシュ/ドラフト の4つ)。
この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。原典: このクラスの英語版。日本語化はロルカナギルドによるもので、誤りがあればこちらの責任です。