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enforcement · Class 14 · 約40分

β版 ― Lore Guide Institute の Localization 担当として作った日本語訳で、Institute 側の確認を経た正式版ではありません。原文と食い違うところがあれば、原典(英語)が正です。

Enforcement クラス14 不服申し立て

原典: Lore Guide Institute, Enforcement Class 14 “Appeals” https://institute.lorcanajudges.com/learn/enforcement-14-appeals/ この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。 所要時間の目安: 約40分 / 小テスト10問

対象: リードロアガイド、リードが不服申し立てを聞く役に任じたロアガイド、 そして裁定を見直されるフロアのロアガイド。 Enforcement クラス09 が不服申し立てをリードへ渡すところを扱い、 このクラスが不服申し立てをどう聞き、どう決め、どう伝えるかを扱います。

先に読むことを勧めるクラス: Taking a Call II: Working Out What Happened / Takebacks and Rewinds / Communication and De-escalation / Investigations II: Interviewing, Deciding, and Reporting

このクラスで身につくこと

  • 誰が不服申し立てを聞くのか、どの裁定に申し立てられるのか、申し立ての機会がいつ終わるのかが分かる
  • フロアのロアガイドからの引き継ぎを受け、その申し立てがルールについてなのか、事実についてなのか、 措置と直し方についてなのかを見分けられる
  • 自分で不服申し立てを判断できる ―― プレイ修正指針を書かれているとおりに当て、 裁定を追認するか、変えるか、丸ごと置き換える
  • 最終の裁定を両方のプレイヤーに伝え、中断の全体に対する時間延長を与え、残る措置を記録できる
  • 直し方がすでに実行されたあとの申し立て、最終の裁定を受け入れないプレイヤー、 そして自分がリードとして自分で取った呼び出しに対処できる

大会ルールは、すべてのプレイヤーにロアガイドの裁定へ不服を申し立てる権利を、2つの文で与えています。

要となるルール: プレイヤーがロアガイドの裁定に納得できない場合、そのプレイヤーは リードロアガイドへその裁定について不服を申し立てることができる。 リードロアガイドの裁定が最終である。〔1〕

この2つの文と、プレイ修正指針の中の1つの例。それが、文書が不服申し立てについて述べていることのすべてです。 このクラスは、その周りで何が起きるかを扱います ―― 誰が聞くのか、どの裁定にいつ申し立てられるのか、 どう判断されるのか、そして判断が卓でどう伝えられるのか。

このクラスの大部分は、不服申し立てを聞く人に向けて書かれています。 フロアで働く人も読んでください。Enforcement クラス09 は不服申し立てをリードへ渡す方法を教えます。 このクラスは、リードがあなたから何を必要としているか、そしてあなたが下がったあとで何が起きるかを示します。

訳注: 違反名・措置名(Warning、Caution、Game Loss など)は、プレイ修正指針 (Play Correction Guidelines)の日本語版が公開されていないため、原語のまま残し、初出で日本語の説明を添えています。 末尾の「用語について」に一覧があります。


01 誰が不服申し立てを聞くのか

大会ルールは、不服申し立てをリードロアガイドへ送ります。 リードはイベントの全期間、その場にいなければなりません。 規模の大きいイベントでは、リードが他のロアガイドへ仕事を委ねることが期待されています。 イベントが滞りなく進み、プレイヤーが時機を逃さず答えを得られるようにするためです。〔1〕 不服申し立てを聞くことも、その仕事の1つになりえます。

リードは、経験のあるロアガイドを1人または複数、不服申し立てを聞く役に任じることができます。 そうして任じられたロアガイドは、リードの代わりにそれぞれの不服申し立てを聞きます。 その裁定は、リードのものと同じく最終です。 そしてリードの権限はその役割についてきます ―― 不服申し立てを聞くロアガイドは、 巻き戻しを認めることができ〔2〕、それが許されるまれな状況ではガイドラインから逸脱できます。〔3〕 リードにできるのとまったく同じようにです。

これらの権限は、そのときリードとして動いている人に属します ―― リード本人、リードが不在のあいだリードを務めるよう任じられたロアガイド、 あるいはリードが不服申し立てを聞く役に任じたロアガイドです。〔1,3,2〕 他のクラスが「リードロアガイドだけ」と書いているのは、 フロアでのあなたの動きがどちらでも同じだからです ―― リードを、あるいはリードの代わりを務めている人を、呼んでくる。

リードがその場を離れるときは、たとえ数分であっても、戻るまで代わりを務めるロアガイドを指名します。 不服申し立てを聞ける人が常にいるようにするためです。 フロアで働くなら、その日の初めに「誰が不服申し立てを聞くのか、その人にどう連絡するのか」を確かめておいてください。

02 何に対して申し立てられるのか

大会ルールは、どの裁定に申し立ててよいかを制限していません。 プレイヤーは、ルールの質問への答え、何が起きたかについての判断、ロアガイドが名指しした違反、 措置、直し方、そして Takeback(直近のプレイの取り消し)の求めに対する判断のいずれにも申し立てられます。〔4〕

**どちらのプレイヤーも申し立てられます。**そのロアガイドを呼んだのが自分かどうかは関係ありません。 申し立てるのに、特定の言い回しは要りません。 「リードの方に見てもらえますか?」も「それはおかしい。リードを呼んでください。」も、どちらも不服申し立てです。

プレイヤーが、裁定の一部だけに納得していないこともあります。 余計に1枚引いたことは認めたうえで、なお Warning はおかしいと思っているかもしれませんし、 Warning は受け入れたうえで、カードの直し方に異議があるのかもしれません。 プレイヤーがどの部分に納得していないのかを聞き取ってください。リードが最初に知りたがるのはそこです。

「なぜそのルールはそうなっているのか」と尋ねるプレイヤーは、説明を求めているのであって、申し立てているのではありません。 裁定を出したロアガイドが説明できます。 2人目のフロアのロアガイドに別の答えを求めるプレイヤーは、その語を使うかどうかにかかわらず、申し立てています。 大会ルールは不服申し立てをリードロアガイドへ送るので〔1〕、 あなたを覆すよう求められた同僚は、2つ目の裁定を出すのではなく、リードを呼びに行きます。

03 いつ申し立てられるのか

プレイヤーが申し立てられるのは、ロアガイドが裁定を伝え終えてからです。 裁定が最後まで伝えられる前に申し立てることは、プレイ修正指針が挙げる Unsporting Conduct – Minor の例の1つであり、どちらの格でも Warning です。〔5〕 あなたを遮って申し立てようとするプレイヤーにかける言葉は、Enforcement クラス09 にあります。

プレイヤーには、元に戻すのが難しい、あるいは不可能なことが行われる前に申し立てる権利があります。 ルール クラス06 は、その権利を使う機会をすべての呼び出しに組み込んでいます ―― 裁定を説明したあと、カードが1枚でも動く前に間を置き、どちらのプレイヤーも「納得できない」と言えるようにするのです。 毎回その権利を念押しする必要はありませんが、使う余地は残しておかなければなりません。

裁定を受け入れ、申し立てずにプレイを続けたプレイヤーは、口に出していなくても、それを受け入れたのであり、 申し立ての機会を手放しました。 大会ルールは不服申し立てに期限を定めていません。 そして、プレイが先へ進んでしまえば、戻る道は巻き戻ししかなく、それを認められるのはリードロアガイドだけです。〔2〕 プレイが先へ進んだあとで申し立てたいと言われたら、 「続けた時点で裁定を受け入れたことになる」と説明し、そのまま続けてもらってください。

04 引き継ぎを受ける

フロアのロアガイドが不服申し立てを持ってきたということは、 止まった卓に2人のプレイヤーが座っているということです。すみやかに行ってください。

**引き継ぎは卓から離れたところで受けます。**Enforcement クラス09 のとおりです ―― フロアのロアガイドが確定させた順に事実を、そのあとで裁定と、その理由を。 プレイヤーのところへ歩いていく前に、次の5つが分かっているようにしてください。

  1. 2人が一致して認めていることと、争っていることがあればそれは何か
  2. 裁定と、その出どころの文書。措置と直し方を含む
  3. プレイヤーが裁定のどの部分に申し立てているのか
  4. カードについて、すでに何か行われたかどうか
  5. 呼び出しが始まった時刻(時間延長はその瞬間から進みます)

引き継ぎは、数文で5つすべてを覆えます。 ルール クラス06 が練習に使っている Card Count Error の例なら、こうです。

「12卓、第2ゲームです。プレイヤーAが、そのターンのドローで1枚ではなく2枚引きました。 ここは2人の言い分が一致しています。Competitive のイベントなので、Aに Card Count Error の Warning を出し、 新しく引いた2枚のうちどちらをデッキに戻すかをAに選ばせました。 Aはその Warning に申し立てています。カードはまだ動いていません。呼び出しは2時14分に始まりました。」

引き継ぎに足りないものがあれば、卓へ行く前に尋ねてください。

そのうえで、**一緒に卓へ戻ります。**あなたがプレイヤーから聞いているあいだ、 **フロアのロアガイドには黙っていてもらいます。**Enforcement クラス02 のとおりです ―― そうすれば、それぞれの説明を自分の耳で聞けます。

05 不服申し立てを聞く

何かを尋ねる前に、この申し立てがどう進むかを両方のプレイヤーに伝えてください。

「お二人の呼び出しを受けたロアガイドから話を聞きました。 次に、お二人から順番に、1人ずつ話を聞かせてください。 そのあと、私が裁定を出します。その裁定が最終です。」

**そして1人ずつ聞きます。**ルール クラス06 のとおりです。 引き継ぎが完璧だったときでも、これを行ってください。 大会ルールはロアガイドが公平であることを期待しており〔6〕、 あなたが自分で2人から聞けば、2人は、あなたがそれぞれの言い分を量っているところを見ることができます。 プレイヤーが、最初のロアガイドには言おうと思わなかったことを、あなたに話すこともあります。

次に、その申し立てが何についてのものかを見極めてください。 ルールについてか、事実についてか、措置と直し方についてかのいずれかで、 それぞれ、あなたに求める作業が違います。

  • 2人が何が起きたかでは一致していて、ルールが何を言っているかで食い違っているなら、 その申し立ては「ルール」についてです。 他のどの呼び出しでもするように、カードとルールを読み、プレイヤーが尋ねている問いに答えてください。 誰も争っていない事実を、もう一度確定し直す必要はありません。
  • 2人が何が起きたかで食い違っているなら、その申し立ては「事実」についてです。 Enforcement クラス02 の方法で、自分で事実を詰めてください ―― 2人が一致していることを見つけ、残りについて正直な説明を考え、それぞれの説明が含意するものを試す。 フロアのロアガイドが見つけたものから出発し、いちばんありそうだと思う説明に基づいて裁定します。
  • 2人が何が起きたかでも、どのルールが破られたかでも一致しているなら、 その申し立ては「措置」または「直し方」についてです。 プレイ修正指針の項目を確かめてください ―― その定義、このイベントの格の列、そして直し方。 項目がどう組み立てられているかは Enforcement クラス03 が通して扱います。

プレイヤーが申し立てを使って対戦相手の不正を訴えたなら、あなたはもうフロアの裁定を見直していません。 そのプレイヤーは新しいことを求めているのであり、あなたはそれを最初からの調査として進めます。 Investigations II のとおりです。 通常の不服申し立ての最中に、プレイヤーが意図的に行ったことをうかがわせる何かを聞いたときも、同じようにします。

06 不服申し立てを判断する

申し立てたプレイヤーは、フロアのロアガイドの裁定を見直してほしいと求めています。 そしてあなたは、自分で呼び出しを判断することによって、それを見直します。

フロアのロアガイドが見つけたものから始めてください。 その人は最初にプレイヤーから聞いており、何も動く前にカードを見ているかもしれません。 その裁定を弁護する必要はありませんし、覆すための理由を探す必要もありません。 イベントにおいて大会ルール、総合ルール、プレイ修正指針を執行する責任はリードにあり〔1〕、 あなたはその責任をもって不服申し立てを聞きます。 あなたの裁定が、フロアの裁定に取って代わります。

あなたの裁定は、フロアの裁定を追認することも、一部を変えることも、丸ごと置き換えることもできます。 そして、申し立てたプレイヤーにとって、かえって悪い結果になることもあります。

上の引き継ぎの例を取ってみましょう。 Aは2枚引いたことを認めており、それは事故だった ―― カードがくっついていた ―― と言っています。 この申し立ては措置についてのものであり、Card Count Error の項目がそれを決めます。 項目は、カジュアルの列では Caution を、競技的の列では Warning を与えています。 その前置きには、こうした誤りは、プレイヤーの誤りや単純な手元の滑りによってよく起きること、 それでもこの項目が措置を与えるのは、この誤りが悪用されうるからであることが書かれています。〔7〕

Competitive のイベントなので、Warning はそのまま残ります。しかし直し方のほうは変えなければなりません。 直し方は、「手札にあるべきカードを特定し、残りをランダムに取り除く」ことをあなたに命じています。〔7〕 ですからAは、どのカードを戻すかを選べません。 まだ何も動いていないので、これを正すことができます。

Aは Warning に申し立て、結果として同じ Warning と、もう選べなくなった直し方を受け取ります。 それが正しい裁定なので、それがあなたの出す裁定です。

プレイ修正指針は、書かれているとおりに当ててください。 措置は可能な限りガイドラインに従って適用され、そこから逸脱できるのはリード、 またはリードの権限を帯びたロアガイドだけで、それも重大かつ例外的な状況においてのみです。 逸脱するなら、その理由を説明し、この裁定は例外であって今後の大会で期待すべきものではないことを明らかにします。〔3〕 大会ルールは、まれかつ異例の状況において方針から外れる、これに対応する権限をリードに与えています。〔1〕 がっかりしているプレイヤーは、そうした状況ではありません。 Enforcement クラス11 は、そうなりうる事例を述べています ―― 運営側自身の誤りが原因で起きた問題です。

項目が Game Loss を与えているなら、プレイヤーが動揺しているからといって Warning にしてはいけません。 そして、2人がそれぞれ望んだものの一部を受け取れるように、2人の主張の中間の裁定を探してはいけません。

07 直し方がすでに実行されているとき

フロアのロアガイドが、プレイヤーが異議を言う機会を得る前に直し方を実行してしまい、 カードが動いた直後にプレイヤーが申し立てることがあります。 そのプレイヤーはプレイを先へ進めていないので、申し立ては成立します。 Investigations II が教える順番で、先に裁定を決め、ゲームをどうするかは後に決めてください ―― 何が起きたか、そのあとで直し方。

フロアの裁定が正しかったなら、それを追認し、プレイヤーは続けます。 一部が誤っていたなら、措置のほうはなお変えられます。Caution であるべきだった Warning は、Caution になります。

ゲームのほうは別の話です。 対戦相手に見せてしまったカードを、見なかったことにはできません。 そして直近のプレイより前へ戻る道は、巻き戻ししかありません。 その判断はリードのものであり、リードの代わりに不服申し立てを聞いているときは、あなたのものです。 認めてよいのは、ゲームをそのままにしておくほうが著しく悪い場合だけです。 そして、プレイ修正指針が、シャッフルのような新しいランダム要素を、 巻き戻しに反対する強い証拠として扱っていることを覚えておいてください。〔2〕 実際には、たいていの場合、プレイヤーはいまのゲームのまま続けます。

08 最終の裁定を伝える

裁定は卓で、両方のプレイヤーに、フロアのロアガイドが同席した状態で伝えてください。 まず答えから始めます ―― 裁定を追認するのか、変えるのか。 裁定の説明について Enforcement クラス09 が教えることは、すべてここに当てはまります。 措置の理由を述べ、なぜその違反に当たるのかを言うことを求めるプレイ修正指針の要求も含みます。〔3〕

上の引き継ぎの例なら、たとえばこうなります。

「Warning はそのままにします。そして直し方を変えます。 1枚のところを2枚引いていて、これは Card Count Error です。 Competitive のイベントでは、プレイ修正指針はこれに Warning を与えます。 事故で起きたときでもです。この誤りは悪用されうるからです。 直し方は、新しく引いた2枚のうち1枚をランダムに取り除くというものです。 どちらを戻すかは選べませんので、いまここで行います。」

**そのうえで、あなたが述べた順に、プレイヤーと一緒に直し方を実行します。 それぞれのプレイヤーが自分のカードを動かします。**ルール クラス06 のとおりです。 これ以上の申し立てはないので、今度は間を置きません。

次に時間延長を与えます。 試合は、フロアのロアガイドが時刻を控えた時点から止まっています。 ですから延長は中断の全体であり、プレイヤーがあなたを待っていた時間も含みます。〔8〕 ルール クラス06 の言い方でそれを告げてください。 そうすれば、終わる前に時間切れが宣言されたときに何をすればよいかが、プレイヤーに分かります。

残る措置を記録してください。 Warning から上はすべて記録され、追跡されます〔3〕。記録される場所は Ravensburger Play Hub です。 フロアのロアガイドの措置を追認したなら、そのロアガイドが通常どおり記録します。 変えたなら、あなた自身の措置を記録し、あなたが置き換えたほうが Play Hub に残っていないことを確かめてください。

裁定を覆すときは、フロアのロアガイドについて何も言わずに、正しい裁定を出してください。 「裁定を変えます。正しい直し方は ――」。 プレイヤーが知る必要があるのは、何が正しいのかと、これから何が起きるのかです。 フロアのロアガイドが何を間違えたかを聞く必要はありませんし、 そのロアガイドは、イベントの残りのあいだ、その区画で呼び出しを受け続けなければなりません。 その話は、あとで、卓から離れたところで。

裁定を追認するときは、申し立てたプレイヤーに「尋ねたのが愚かだった」と感じさせないでください。 不服申し立ては、大会ルールがすべてのプレイヤーに与えている権利であり〔1〕、 プレイ修正指針は、通らなかった申し立てに対する措置を持っていません。 そこで Unsporting Conduct として挙げられている申し立ては、 裁定が最後まで伝えられる前になされたものだけです。〔5〕

09 プレイヤーが裁定を受け入れないとき

大会の参加者は全員、リードロアガイドの判断に従うことが期待されています。〔1〕 裁定のあともプレイヤーが納得していないなら、その裁定が最終であることを伝え、続けるよう求めてください。

「納得いかないお気持ちは分かります。私の裁定は変わりません。いま、ゲームを続けてください。」

プレイヤーが続けることを拒む場合、あるいはやめるよう求めたあとも試合を妨げ続ける場合、 そのプレイヤーは大会運営スタッフの指示に従っていません。 それは Unsporting Conduct – Major であり、どちらの格でも Match Loss(その試合の敗北)です。〔9〕 必要なときは、その結果を一度、落ち着いて口にしてください。 Enforcement クラス02 が、熱くなった卓について教えるとおりです。

10 その裁定が自分自身のものだったとき

小規模なイベントでは、たいていあなたが唯一のロアガイドであり ―― 大会ルールもそれを想定しています ―― したがってあなたがリードです。〔1〕 規模の大きいイベントでも、フロアのロアガイドが手一杯で、自分で呼び出しを取ることがあります。 どちらの場合も、あなたの裁定が最終であり、その先に申し立てる相手はいません。

それは、裁定を出す前にいっそう慎重になるべき理由です。 文書でルールを確かめてください。そして、フロアに他のロアガイドがいるなら、その人に尋ねてください。 ルール クラス06 のとおりです。

11 ラウンドが終わったあとで

ラウンドが終わったら、その呼び出しについてフロアのロアガイドと話してください。 裁定を追認したのであれ、変えたのであれ、です。 その裁定が何にかかっていたのか、引き継ぎが何を与えてくれて何が足りなかったのか、 そしてお互いに次はどうするかを、一緒に振り返ります。

覆されることは、運営の仕事の普通の一部であり、経験のあるロアガイドにも起こります。 フロアのロアガイドが、次の呼び出しを受ける用意のある状態でフロアへ戻れるよう、手を貸してください。

12 練習: 不服申し立てを最初から最後まで

4人1組で行います。2人がプレイヤー、1人がフロアのロアガイド、1人がリードロアガイドです。

プレイヤーは、Enforcement クラス04・05 から、直し方でカードが動く誤りを1つ選びます。 Card Count Error や Hidden Information Error のようなものです。そしてフロアのロアガイドが呼び出しを受けます。 呼び出しの前に、フロアのロアガイドは、正しい裁定を出すか、どこか1か所だけ ―― 措置か直し方か ―― を 間違えるかを、こっそり決めておきます。 裁定のあと、片方のプレイヤーが申し立てます。 リードは卓から離れて引き継ぎを受け、プレイヤーから聞き、判断し、時間延長とともに最終の裁定を伝えます。

**そのうえで、同じ呼び出しをもう一度行います。**今度は、フロアのロアガイドが、プレイヤーが異議を言う前に 直し方を実行してしまい、カードが動いた直後に片方のプレイヤーが申し立てます。

終わったら、次のことを話し合ってください。 フロアのロアガイドは、カードが1枚でも動く前に間を置いたか。 引き継ぎは、リードに5つすべてを与えたか。 リードは、プレイヤーが裁定のどの部分に申し立てているかを突き止め、 プレイ修正指針を書かれているとおりに当てたか。 リードは、フロアのロアガイドについて何も言わずに裁定を伝えたか。 2回目では、リードにはまだ何を変えられたか。 所要時間は約12分です。

13 不服申し立てのまとめ

  • すみやかに行く。引き継ぎは卓から離れて受ける ―― 2人が一致していること、裁定とその出どころ、 申し立てられている部分、すでに動いたもの、そして呼び出しが始まった時刻
  • どう進めるかをプレイヤーに伝え、フロアのロアガイドには黙っていてもらったうえで、自分で1人ずつ聞く
  • その申し立てが、ルールについてか、事実についてか、措置と直し方についてかを見極める。 不正の訴えは、新しい調査として扱う
  • 自分で呼び出しを判断し、プレイ修正指針を書かれているとおりに当てる
  • 直し方がすでに実行されていたら、まだ変えられるものを変える。 巻き戻しにはリードの権限が要り、ゲームをそのままにしておくほうが著しく悪い場合に限られる
  • まず答えから、次にルールと、措置の理由を。直し方を実行し、中断の全体に対する時間延長を与え、 残る措置を記録する
  • ラウンドが終わったら、フロアのロアガイドとその呼び出しを話し合う

次へ: Rules のリーダー(読み物)で、このトラックが引用したルールを復習し、 Practice の小テストと裁定シナリオに取り組んでください。


用語について(訳者から)

プレイ修正指針(Play Correction Guidelines / PCG)の日本語版は公開されていません。 そのため、違反名と措置名は原語のまま残し、初出で日本語の説明を添えています。 日本語の説明は、この訳のための説明であって、公式の訳語ではありません。

原語 この訳での書き方 意味
appeal 不服申し立て
Warning / Caution Warning / Caution 記録される警告/記録されない注意
Game Loss Game Loss(そのゲームの敗北)
Match Loss Match Loss(その試合の敗北)
Unsporting Conduct – Minor / Major 原語のまま 非スポーツマン的行為(軽度/重度)
Card Count Error Card Count Error カードの枚数の誤り
Hidden Information Error Hidden Information Error 非公開情報の誤り
Takeback Takeback(直近のプレイの取り消し)
rewind 巻き戻し(Rewind) リードロアガイド(またはその代理)だけが認められる
Entry-level / Competitive / Premier Play 原語のまま イベントの格。日本語版イベントルールでの呼び方は要確認
Play Hub Play Hub Ravensburger の運営システム
Lore Guide / Lead Lore Guide ロアガイド/リードロアガイド
Play Correction Guidelines プレイ修正指針(原題併記) 日本語版は未公開
Tournament Rules 大会ルール 日本語版の「イベントルール」とは別の文書

要確認: 原文の “casual” / “competitive”(プレイ修正指針の表の2つの列)は、 「カジュアル」「競技的」と訳しました。日本語版イベントルールでの呼び方は未確認です。

要確認: 原文の “Rules readers”(Institute のサイト内にあるルールの読み物)は、 「Rules のリーダー(読み物)」としました。日本語の呼び名は未確定です。

この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。原典: このクラスの英語版。日本語化はロルカナギルドによるもので、誤りがあればこちらの責任です。

ルールの最終的な判断は、公式の裁定と大会当日のジャッジの案内に従ってください。