2026-10-21
AI的判断で見る、デッキタイプによる相性の違い ― 同じアンバー/スティールのアグロでも、ドッグへの答えは「殴れる体」で分かれた
10月20日の夜から21日の夕方まで、配信ではアンバー/スティールのアグロが2本続きました。相手は同じ日本一決定戦2026の56デッキ、回し手も同じAIです。ドッグ以外にはどちらも勝ち越しました。結果が正反対になったのはドッグ戦だけです。
・アグロ14弾 強化版_みやち ― AI大会(10/16)優勝デッキの強化版。視聴者のみやちさんから。10/20 夜〜10/21 朝。対ドッグ 大きく負け越し
・AI対策デッキ(探偵+カルホーン) ― 新弾の探偵を軸に、AI大会の答え合わせでカルホーン4枚を足した形。10/21 朝〜夕方。対ドッグ 勝ち越し
棋譜を数えると、違いは「殴った回数」だった
ドッグ戦の棋譜を1手ずつ数えました。いちばん大きく違ったのは、こちらがチャレンジした回数です。探偵+カルホーンはみやち型の2倍以上殴っていて、そのぶんドッグがクエストできた回数が減っています。
ドッグ戦 1試合あたり(探偵+カルホーン / みやち型)
・こちらのチャレンジ: 8.1回 / 3.5回
・ドッグのクエスト: 10.9回 / 13.6回
配信の棋譜(ドッグ戦はそれぞれ十数〜二十試合程度)から数えた平均です。ドッグ以外の相手では、みやち型のチャレンジは1試合2.0回で、殴らずに稼ぐ型として正しく動いています。
なぜ殴れるのか:2コスト以下の体の攻撃力
ドッグは1〜2コストの小さい体を並べて、毎ターンのクエストでロアを稼ぐデッキです。体の多くは攻撃力0〜1、意志力2〜3。あまり殴ってこない代わりに、倒さない限り毎ターン稼ぎ続けます。
これに対して、2本の序盤の体はまるで違う作りをしています。(探偵+カルホーン / みやち型 / 参考: ドッグ)
・2コスト以下のキャラ: 28枚 / 37枚 / 32枚
・うち攻撃力2以上: 28枚 / 7枚 / 4枚
・キャラの平均攻撃力: 3.27 / 1.69 / 2.00
・キャラの平均ロア: 1.16 / 1.58 / 1.29
探偵+カルホーンは、2コスト以下の体が全部攻撃力2以上です。《ヒギンス》や《ニック・ワイルド - ずるいキツネの捜査官》の2/2がドッグの意志力2の体を取り、《ニック・ワイルド - 警官のお助け》・《カルホーン》・《フラッシュ》の攻撃力3は、意志力3のレディやアースラ、トランプまで届きます。
みやち型の序盤は《ミッキーマウス - 名物店主》(攻撃力0)、デイジーダックやメガボルト(攻撃力1)と、硬くて稼ぐ体が中心です。殴ってこない相手には先にロアを積めますが、ドッグの体を倒す手段が少なく、クエストの速さ比べになります。その比べ合いでは、体を広く並べるドッグのほうが速く走ります。
カルホーンが「殴る」を「稼ぐ」に変える
《カルホーン - 海兵隊軍曹》は、自分のターンにチャレンジで相手のキャラを退場させるたびにロアを2つ得ます。ふつうなら、クエストの代わりに殴るとその手番のロアを諦めることになります。カルホーンがいると、殴って倒すこと自体がロアになります。
5コストの《ニック・ワイルド - 不屈の捜査官》は、探偵が殴って倒すたびにカードを1枚引きます。殴るほど手札が増えるので、ドッグの体を1体ずつ取り続けても息切れしません。ドッグ戦の1試合8回のチャレンジは、このデッキが意図した動きです。
みやち型が弱いわけではない
みやち型はドッグ以外の相手には勝ち越していて、元になったデッキはAI大会で優勝しています。平均ロアが高く体が硬いので、相手が自分の展開で手一杯になる対面では、こちらが先にロアを積み上げます。ドッグに大きく負け越したのは、構築が悪いからではなく、稼ぐことを選んだ構築とドッグの相性の問題です。
反対に探偵+カルホーンは、殴ることに枠を割いたぶん平均ロアが低く、殴る相手がいない対面ではクエストの手数で押す形になります。どちらのデッキも、何を捨てて何を取ったかが結果にそのまま出ています。
ドッグが多い環境でアンバー/スティールのアグロを組むなら、2コスト以下に攻撃力2以上の体を何枚入れるか。この1行で、対ドッグの結果が入れ替わります。
⚠️ この記事について ― 対戦はすべてAI同士です。両者とも毎手番先読みをする配信の設定で打っています。人が回すと、殴るかクエストかの判断が変わり、結果も変わる可能性があります。勝率は出していません。ドッグ戦はそれぞれ十数〜二十試合程度で、傾向を見るための数字です。相手は日本一決定戦2026の56デッキです(1デッキを除く)。「ドッグ」はアンバー/エメラルドのアグロを指します。
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