enforcement · Class 12 · 約35分
β版 ― Lore Guide Institute の Localization 担当として作った日本語訳で、Institute 側の確認を経た正式版ではありません。原文と食い違うところがあれば、原典(英語)が正です。
Enforcement クラス12 調査I ― 間違いと Cheating を見分ける
原典: Lore Guide Institute, Enforcement Class 12 “Investigations I: Telling Mistakes from Cheating” https://institute.lorcanajudges.com/learn/enforcement-12-investigations-method/ この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。 所要時間の目安: 約35分 / 小テスト10問
対象: すべてのロアガイド。卓で起きたことが意図的に見えるとき、リードロアガイドが何を決めるのかを 説明するクラスです。Investigations バッジの前半にあたります。先に Enforcement クラス02 を受けてください。
先に読むことを勧めるクラス: Taking a Call II: Working Out What Happened / The Corrective-Action System / Rule Errors / Tournament Errors
このクラスで身につくこと
- 調査がどこから始まり、その中で何を決めるのかを言える
- Cheating の3つの要素を挙げ、「intentionally(意図的に)」が何を求めていて何を求めていないかを説明できる
- 質問をする前に、呼ばれた場面の事情を読む。そして動機は「重み」であって「結論」ではないものとして扱える
- 意図的な行為だったことを支持する証拠と、否定する証拠を、両方とも量れる。そしてプレイヤーの話は一度だけ聞く
- どこまで確信すればよいかを決め、ぼかさずに結論を伝えられる
Enforcement クラス02 では、プレイヤーの言い分が食い違ったときに何が起きたのかを確定させる方法を学び、 そしてある一点で止まるように言われました ―― いちばんありそうな説明が「プレイヤーが意図的にやった」であるときです。 このクラスは、そこから始まります。
このクラスでいう調査とは、「そのプレイヤーはわざとやったのか」が問いになったときに運営が行う作業のことです。 卓で何が起きたかは、もう正確に分かっているかもしれません。分かっていないのは、 そのプレイヤーがわざとやったのかどうかと、そのプレイヤーが何を望んでいたのかです。
文書はこれをあなたに求めています。プレイ修正指針は、インクウェルのような非公開の一群を扱う運営スタッフに、 何かを処理する前に、できる限りそれについて調べる(investigate)よう求めています。〔1〕 Card Count の各直し方は、いずれもどのカードがどこに属するのかを調べるところから始まります。〔2〕 デッキエラーの Major の項目は、より多くの調査を要する誤りについて書いています。〔3〕 文書はこの語を使っています。このクラスは、その背後にある考え方を説明します。
訳注: 違反名・措置名(Cheating、Warning、Disqualification など)は、プレイ修正指針 (Play Correction Guidelines)の日本語版が公開されていないため、原語のまま残し、初出で日本語の説明を添えています。 末尾の「用語について」に一覧があります。
01 何が Cheating に当たるのか
**調査のほとんどは、Cheating の認定なしに終わります。**通常の訂正の措置で終わるか、何もせずに終わります。 しかし、プレイ修正指針が Cheating という語で何を意味しているのかを正確に知るまでは、 それを認めることも退けることもできません。
プレイ修正指針の定義には3つの要素があり、その3つすべてが必要です。
- プレイヤーが意図的に行った
- プレイヤーの行為が、ゲームのルールまたは大会のルールに違反した
- プレイヤーが、有利を得るために行った〔4〕
同じ項目はさらに、大会運営スタッフに嘘をつくことと、時計を使い切るためにわざと遅くプレイすることは、 それ自体が Cheating だと付け加えています。〔4〕 措置は、どの格のイベントでも Disqualification(失格)です。〔4〕 Disqualification を受けたプレイヤーは、その試合に敗北し、大会を去り、まだ渡されていない賞品を失います。 ただし、参加賞のようにすでに手渡されているものは、そのまま持っていられます。〔5〕
要となるルール: プレイヤーが、有利を得るために、意図的にゲームのルールまたは大会のルールを破る。 これには、大会運営スタッフに嘘をつくことと、制限時間を利用するためにわざと遅くプレイすることが含まれる。〔4〕
「どれくらいの有利であれば足りるのか」を決める前に、この項目が挙げている例を読んでください。 ある例では、プレイヤーが対戦相手が誤ってキャラクターを捨て札に置いたのを見て、何も言いません。 別の例では、プレイヤーが自分が余計に1枚引いたことに気づいて、ロアガイドを呼びません。 3つ目では、プレイヤーが余計な1枚をインクウェルに入れたことに気づいて、黙っています。〔4〕 どの例でも、プレイヤーが得たのはカード1枚です。そしてどの例でも、プレイヤーはルールが話すことを求めている場面で黙っていました。 この定義は、有利の大きさに下限を設けていません。 プレイヤーが、何かを得るために、わざとルールを破ったのなら、そのプレイヤーは Cheating をしたことになります。 有利の大きさを量るのは後です ―― このプレイヤーが意図的に行った可能性はどれくらい高いかを判断するときで、 それは次の節で扱います。
「intentionally(意図的に)」という語には気をつけてください。これは「行為」について言っています。 あなたが問うているのは、そのプレイヤーが2枚目を引くつもりだったのか、 捨て札のことを黙っているつもりだったのかです。 そのプレイヤーがルールを知っていたかどうかを問うているのではありません。 そして、プレイヤーがルールブックについて何を知っていたかを証明できることは、まずありません。 定義は、それを求めていません。
「intentionally」が排除するのは、事故です。 誘発を忘れたプレイヤーは、何も意図してやっていません。 プレイ修正指針は、見落とされた誘発に Caution(記録されない注意)を与え、 忘れたことを重く罰するべきではないとしています。〔6〕 手が滑って2枚引いてしまったプレイヤーがしたのは Card Count Error であり、 プレイ修正指針は普通の誤りと不器用な手つきから、これが起きることを見込んでいます。〔2〕
3つ目の要素、すなわち「目的」が、正直なミスプレイと Cheating とを分けます。 あるプレイヤーが、カードを読み違えて誤ったコストを支払ったとしましょう。 そのプレイヤーはカードをプレイするつもりだったので、行為は意図的です。そしてそのプレイはルールに違反しています。 しかし、そのプレイヤーはルールが認めていないものを得ようとしていたわけではありません。 そのプレイヤーは、そのプレイが適正だと思っていたのです。 これは General Rule Error で、直し方があり、措置は Caution か Warning です。〔7〕 **目的は、事情から読み取ります。**この先の節がその方法です。 プレイヤーにルールを暗唱させることで目的を確定させる、ということは決してしません。
無実の説明から出発してください。どの格のイベントでも、ルール違反のほとんどは間違いです。 そして実際に起きる不正のほとんどは、機会をとらえたものです ―― プレイヤーが隙を見つけて、それに乗った、というものです。 計画的な不正はまれです。
さらに覚えておいてください。プレイヤーの意図も目的も、そのプレイヤーの頭の中にあります。 卓の上のルール違反は見えます。そのプレイヤーがわざとやったかどうかは見えません。 録画があったとしても、それが映すのはプレイヤーがしたことのすべてと、プレイヤーが意図したことについては何もです。 ですから、あなたが探すのは意図の徴候です ―― その行為を「やる価値のあるもの」にした事情と、 そのプレイヤーの話が含意している事実です。
02 最初の質問をする前に
**人が不正をするには理由があります。**自覚していようといまいと、ルールを破ろうかと考えるプレイヤーは、 何を得られるか、何を失いうるか、それぞれがどれくらい起こりそうかを量っています。 ですから、何かを尋ねる前から、卓の事情を見て「意図的な行為がどれくらいありそうか」を判断できます。 事情には、出発点の見積もりを上げ下げさせてかまいません。ただし、事情に答えを決めさせてはいけません。
まず、誰が問題を見つけ、誰があなたを呼んだのかから始めてください。 自分の間違いについてロアガイドを呼んだプレイヤーは、訂正の措置を受ける可能性を「下げた」のではなく「上げた」のです。 大会ルールは、すべてのプレイヤーに違反をすみやかに報告することを求めています〔8〕。 つまり、このプレイヤーはルールに従ったのであり、正直な間違いというのは、たいていこういう見え方をします。 不正をしているプレイヤーは、黙っていたほうが得です。
**次に順位を見てください。**最終ラウンドの下位卓で、もう何もかかっていないプレイヤーには、不正をする理由がほとんどありません。 Competitive と Premier Play のイベントが行う Top Cut(上位進出)〔9〕の席が、その試合で決まるプレイヤーには、強い理由があります。 かかっているものは、ロアの合計だけでなく盤面から読んでください。 カード1枚の価値は、すでにリードしているプレイヤーよりも、遅れていて打つ手の尽きたプレイヤーにとって大きいのです。
**そのプレイヤーの目の前に何があったかにも注意してください。**カードに印刷されている注釈文(リマインダー文)は見落としにくいものです。 総合ルールの中にしか存在しないルールは、正直に間違えやすいものです。 そして、そのプレイヤーがどれくらい簡単に見つかったかと、実際にどれくらい得をしたかを考えてください。 不正をする者が、危険が大きくて見返りの小さい場面を選ぶことは、めったにありません。
動機は慎重に扱ってください。一方向にだけ使うのです。 このプレイヤーが不正をする理由がどうしても見つからないなら、それは Cheating という説明にとって不利に働きます。 不正には理由が要るからです。 理由が見つかったとしても、それだけでは何も証明しません。 不正をする理由を十分に持っていながら、一度もしないプレイヤーはいくらでもいます。 物的な証拠か、論理的な証拠が、やはり必要です。
そして、動機は「自分」ではなく「そのプレイヤー」を基準に量ってください。 Premier Play の試合を100回さばいてきたロアガイドは、 初めての Set Championship に出た新しいプレイヤーにとって、1勝がどれほどの意味を持つかを忘れることがあります。 自分なら何のために不正をするか/しないかは、他人が何のためにするかもしれないかの手がかりにはなりません。
03 意図についての証拠を量る
Enforcement クラス02 では、あるテストが一方向にだけ強く働くことがあると学びました。 Musical Debut の例では、手札が空であることは A の説明を否定した一方で、 A が知っていたかどうかについては何も決めませんでした。 そして**手札の中の歌カードは何も分けませんでした。**どの説明にも当てはまってしまうからです。 この節の内容はすべてその上に立っています。問いが「意図」であるときは、結果を読み違えたときの害がずっと大きいからです。
生き残った話が何を意味するのかから始めましょう。 そのプレイヤーの説明が含意する事実のすべてが確かめられたなら、あなたはその説明を「支持した」のです。 「証明した」のではありません。 事実が立証している違反を裁定し、それ以上には行かないでください。 Card Count Error の Warning、General Rule Error の Caution か Warning、 見落とされた誘発の Caution ―― 当てはまるものを当てます。〔2,7,6〕
ここから先へ行ってしまう運営スタッフもいます。 単に自分の主張を否定しなかっただけの証拠でプレイヤーを Disqualification にし、それを「イベントを守ることだ」と呼びます。 **それは逆のことをしています。**会場にいるすべてのプレイヤーが、 このイベントでは疑いの上に裁定が乗ることがあると学びますし、 Disqualification を受けたプレイヤーは、現実の不正義を被ったのです。
プレイヤーに有利に働く証拠は、まるごと数えてください。そして、 プレイヤーに不利な証拠を探すのと同じだけ熱心に、有利な証拠を探してください。 対戦相手の言葉が、その証拠になりえます。 対戦相手が、そのプレイヤーの説明を支持して得をすることは、めったにありません。 そしてすべてのプレイヤーには違反を報告する義務があります〔8〕。 ですから、対戦相手が「いや、実は自分も見た気がします」と言ったとき、 その発言はそのプレイヤーに有利に、そして対戦相手自身の利益に反して数えられます。 **残りと合わせて量ってください。**それは1つの証言であり、カードや他の証言もそれに整合しなければなりません。
対戦相手に何があったかを尋ねておきながら、自分の見立てに合わないからといってその答えを退けるのなら、 そもそも尋ねるべきではありませんでした。 あなたは「何が起きたか」を知るために調査しているのであって、答えはどちらに転んでもよいのです。
プレイヤーの「卓の上での行動」で判断してください。あなたと話しているときの「態度」ではありません。 誰かが嘘をついていることを当てにできる兆候は、誰も持っていません。 そして、ロアガイドに覗き込まれているプレイヤーには、緊張して見える理由がいくらでもあります。 体の動きが質問のきっかけになるのはかまいませんが、それを根拠に裁定することは決してできません。 そのプレイヤーが卓の上で何をしたかのほうが、はるかに良い証拠です。 ですから、カードを使ってその手順を再現してみせてくれるよう頼んでください。 思い出す時間を与えてください。ためらいは、説明が偽りであることを示しません。 もしプレイヤーが「この手順はこう進む」と正確に宣言していたのに、いまは次の手順を忘れたと言っているのなら、 その説明を疑う十分な理由があります。
心の中で結論が出たあとも、聞き続けてください。 誰も言うつもりのなかった一言の中に、結論を決めたあとになって初めて意味を持つ事実が混じることがあります。 プレイヤーが「どうしてこの卓に来たんですか」と尋ねます。あなたは観戦者から報告があったと答えます。 プレイヤーが**「誰かに告げ口されたんですね」**とこぼします。 この一言は、もう1つ質問をする理由であって、結論ではありません。 どういう意味か、そしてそのとき何を知っていたのかを尋ねてください。 プレイヤーが、正直な取りこぼしを報告されたことに腹を立てることはありうるからです。 そこで「引いたのが間違いだと、引いたときに分かっていました」と言うプレイヤーは、 意図と目的を一文であなたに渡したことになります ―― そのルールを暗唱できたかどうかとは関係なく。
変わった振る舞いは、質問をする理由であって、それ以上のものではありません。 プレイヤーは、いろいろな理由で妙なことをします。
最後に、話は一度だけ聞いてください。 すでに確定した事実と食い違う新しい細部を、プレイヤーのほうから進んで話してきたなら、それは証拠です。 何かが漏れることを期待して、同じ話を4回も5回も語らせたプレイヤーは、 あなたの質問によって食い違いへ押し込まれているのです。 **正直な記憶は語り直すたびに揺れます。**ですから、1回目と5回目の違いはあなたが作ったものであり、 それを嘘として扱うことは、調査する者が犯しうる最悪の間違いの1つです。
**まず、プレイヤーに自分の順番で、話の全体を一度語らせてください。**そのあとで、新しく、具体的な質問をします。 証拠として数えるのは、事実または証人との食い違いだけです。 あなたが頼んで語り直させた2つの版のあいだの言い回しの違いは、決して数えません。 ここを厳しく守るのには、はっきりした理由があります。 大会運営スタッフに嘘をつくこと自体が Cheating であるため〔4〕、 あなたが作り出した食い違いが、Warning を Disqualification に変えてしまうことがあり、 そしてそれを引き起こしたのはあなたです。
04 どこまで確信すればよいか
Cheating の問いを決める前に、もう1つ必要なものがあります。 そして、これは文書から出てくるものではないということを知っておいてください。 プレイ修正指針は、違反と措置を定義しています。 裁定する前に運営スタッフがどこまで確信しなければならないかについては、何も言っていません。
Institute は、この基準を Institute 自身のものとして教えています ―― 「証拠と論理で説明できる、いちばんありそうな説明に基づいて裁定する」。
**確実性は要りません。**そして、プレイヤーや運営スタッフが確実だと言い張るときは、疑ってかかるべきです。 確実性が手に入ることはめったになく、それを主張するのはたいてい、誰かが探すのをやめたということだからです。
必要なのは、説明できる判断です。 集めた証拠と、当てはめた論理で自分の裁定を裏づけられるなら、あなたは健全な判断をしたのです。 たとえ後になって真実がそうでなかったと分かったとしても。 新しい事実によってそれが誤りだと分かったときは、Investigations II が述べるとおりに訂正します。 裏づけられないのなら、その裁定は、たまたま真実と一致していたとしても、健全ではありません。
迷うのは、決めている最中にしてください。そして決めたら、ルール クラス06 で学んだとおり、ぼかさずに、はっきりと伝えます。
要となるルール(Institute 自身の基準): 証拠と論理で説明できる、いちばんありそうな説明に基づいて裁定する。
05 練習: 5枚目
3人1組で行います。2人がプレイヤー、1人がロアガイドです。 事例は Enforcement クラス11 の続きです。 デッキチェックで、あるカードが5枚、別のカードが3枚見つかりました。 リストにはどちらも4枚と登録されています。 プレイヤーは、**「前の晩に片方をもう片方と入れ替えて、リストを直し忘れた」**と言っています。
始める前に、プレイヤーは2つの真実のうち1つをこっそり選びます。
- これは正直な手違いで、4枚目はデッキボックスの中にある
- リストを提出したあとで、5枚目がデッキに入った
ロアガイドは、見つかったところから引き継ぎ、事情を読み、その話が含意するものを試します (入れ替えて抜いたカード、リスト、そしてリストの提出時刻)。 そして、意図の問題をリードへ上げるかどうかを決めます。 デッキボックスとリストは、求めれば見られます。
終わったら、次のことを話し合ってください。 どの事情が出発点の見積もりを動かしたか。ロアガイドが最初に試した「含意された事実」はどれだったか。 生き残った話を、証明された話として扱っていなかったか。その判断は、証拠と論理で説明できるものだったか。 所要時間は約10分です。
図1 ― 「5枚目」を証拠の整理表に載せる
1・観察されたこと
事実 デッキの中に、あるカードが5枚、別のカードが3枚。
事実 リストには、どちらも4枚と登録されている。
事実 デッキボックスを開けたときに入っているもの ―― 足りないほうのカードの4枚目か、何も無いか。
解釈 「リストを書いたあとでデッキが変えられた」。これは結論なので、
事実の欄ではなくこの行にとどめる。
2・プレイヤーが言っていること
証言 「前の晩に片方をもう片方と入れ替えて、リストを直し忘れました」
証言 入れ替えて抜いたカードがどこにあるか ―― プレイヤー自身の言葉で。
※ プレイヤーの言葉を書くこと。あなたの要約を書かない。
3・その説明を支持するもの/否定するもの
支持 足りないほうのカードの4枚目が、デッキボックスの中にある。
支持 リストは入れ替えの晩より前に提出されており、
プレイヤーには登録の段階でそれを直す機会が無かった。
否定 足りないほうのカードの4枚目が、プレイヤーの持ち物のどこにも無い。
否定 リストは入れ替えのあとに提出された ―― デッキにはすでに5枚入っていたのに、
プレイヤーはどちらも4枚と登録した。
※ プレイヤーに有利な観察も、不利な観察と同じだけ丁寧に記録すること。
4・まだ分かっていないこと
未確定 リストがいつ提出されたか。スコアキーパーの Play Hub の記録が答える。
未確定 入れ替えて抜いたカードがどこにあるか。デッキボックスとプレイヤーが答える。
未確定 ラウンドが始まった時点で、プレイヤーがデッキに5枚入っていると知っていたかどうか。
基準 証拠と論理で説明できる、いちばんありそうな説明に基づいて裁定する。
練習の解答例を1つ ―― 自分たちで一度やってみたあとで埋めてください。 4種類の記入を混ぜないこと ―― 自分が見たもの、プレイヤーが言ったこと、 それぞれの説明が含意するもの、まだ誰にも分かっていないこと。 そして、プレイヤーに有利な記入も、不利な記入と同じだけ丁寧に残してください。
デッキのエラーそのものは、どちらの真実であっても Enforcement クラス05 の境目で裁定します。 デッキをリストに合わせられるなら Minor、リストを書き換えなければならないなら Major です。〔10,3〕 プレイヤーがわざとやったかどうかは Cheating の問いであり〔4〕、 それに答えるための基準は Institute 自身のものです。文書は、どこまで確信すべきかについて何も言っていないからです。
06 証拠のまとめ
- Cheating には3つの要素すべてが必要: 意図的な行為、破られたルール、求められた有利。 意図の要素は「行為」についてのものなので、そのプレイヤーが破ったルールを知っていたことを証明する必要はまったくありません
- **生き残った話は「支持された」のであって「証明された」のではない。**事実が立証している違反を裁定する
- プレイヤーに有利な証拠を、不利な証拠と同じだけ丁寧に数える
- **プレイの筋道で判断し、プレイヤーの態度では判断しない。**やってみせてくれるよう頼む
- **話は一度だけ聞く。**そして、自分の質問が作り出した食い違いは決して数えない
- 説明できる、いちばんありそうな説明に基づいて裁定し、ぼかさずに伝える
調査II はリードロアガイドの側です ―― プレイヤーと話すこと、直し方より先に違反を決めること、 判断を下して伝えること、そして報告書を書くこと。
用語について(訳者から)
プレイ修正指針(Play Correction Guidelines / PCG)の日本語版は公開されていません。 そのため、違反名と措置名は原語のまま残し、初出で日本語の説明を添えています。 日本語の説明は、この訳のための説明であって、公式の訳語ではありません。
| 原語 | この訳での書き方 | 意味 |
|---|---|---|
| Cheating | Cheating | 不正行為。3要素をすべて満たすもの |
| Disqualification | Disqualification(失格) | 試合に敗北し、大会を去り、未授与の賞品を失う |
| Warning | Warning | 記録される警告 |
| Caution | Caution | 記録されない注意 |
| Card Count Error | Card Count Error | カードの枚数の誤り |
| General Rule Error | General Rule Error | 一般のルール違反 |
| Missed Trigger | 見落とされた誘発(Missed Trigger) | |
| Deck/Registration Error – Minor / Major | 原語のまま | デッキ・登録のエラー(軽度/重度) |
| Top Cut | Top Cut(上位進出) | 日本語版イベントルールでの呼び方は要確認 |
| Entry-level / Competitive / Premier Play | 原語のまま | イベントの格。日本語版イベントルールでの呼び方は要確認 |
| Tournament Official | 大会運営スタッフ(Tournament Official) | |
| Play Hub | Play Hub | Ravensburger の運営システム |
| Play Correction Guidelines | プレイ修正指針(原題併記) | 日本語版は未公開 |
| Tournament Rules | 大会ルール | 日本語版の「イベントルール」とは別の文書 |
要確認: 原文の “Set Championship”(新しいプレイヤーが初めて出る大きな大会の例として挙げられている)は、 日本での相当するイベント名が未確認のため、原語のまま残しました。
要確認: 原文の “Musical Debut”(Enforcement クラス02 で扱われた事例の呼び名)は、 クラス02 の日本語版が未訳のため、原語のまま残しました。訳が揃った時点で合わせてください。
この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。原典: このクラスの英語版。日本語化はロルカナギルドによるもので、誤りがあればこちらの責任です。